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空気人形

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行って参りました、川越スカラ座。

何というか・・・タイムスリップですよ! 
空気人形_a0105480_2230325.jpg
白黒のニュース映画でも流れてきそうな館内。
床は今どきリノリウムで、昔の公民館みたい。
剥がれかけた感じがまた何とも言えない。
こういう場所が細々と生き残っていることに
何だかむず痒くなるような興奮。

そんな劇場で「映画を見る」・・・
「ミツバチのささやき」を思い出しますね。
映画が村の娯楽だった時代のニオイが残ってます。

客層は、ご近所さん風が多い。
買い物序でのおばあちゃん、というような人もいて
冒頭、いきなりのラブドールとの××なシーン、
ちょっとはらはらしながら映画が始まる。

淡々と、『心を持ってしまった空気の入れ物』の日々が綴られる。
心を持って人間のように悩んだり喜んだりするけれど
それが、イコールで生き物になったこと、ではない。
「生命」と「物質」はどう違うか、といえば
子孫を残せるかどうかということが大きいのである。
なので、最後の最後でやっと彼女は「生命」になれたわけだ。
自分の子孫は残せなかったけれど
代用として他の生命の手助けをしたという意味で
循環の輪に入れた、と。

これってものすごく観念的な作品なんじゃない?
ぱっと見、映像にしやすそうでいて、
実はあまり映像向きじゃなかったんじゃないかと
ちょっと思ったりして・・・。
人形役のコはとても合っていたけどね。
Commented by ごじら at 2009-12-17 23:46 x
これはスゴイ。数年前に閉鎖ということは、数年前まで現役だったんですよね!川越、あなどりがたし…。
Commented by quilitan at 2009-12-18 10:05
川越、表通りは賑やかな観光街ですが
一歩裏に入ると味わい深いですよぉ〜。
古さを売りにしてない分、素で古い(ていうか寂れとる?)
今度おいで〜。
by quilitan | 2009-12-17 23:20 | 見る | Trackback | Comments(2)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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