フロントランナー
2017年 06月 01日
2017年5月31日、手塚治虫文化賞贈呈式。
私の年代では手塚先生の存在はあまりにも大きすぎて
作品が目の前にあるのが当然、それがない世界なんて存在しない。
ひとりの作家という範疇を超えて
ちょうど自分が立っているこの星の大きさが分からないのと同じくらい実感できないものです。
それほどの名前が冠せられるその場にいざ立ち会ってみると
今度は、その名を戴くひとが今までとは別次元に一気に昇っていってしまったような感じがして
これまたあまりにも実感が沸かず、嬉しいとか誇らしいとかいう感情もちょっと置いてきぼり。
ほんとうにすごいんだなあ、とそんな陳腐な言葉しか出てこなくて情けない。
そんな中で、古くからのお付き合いのある方が言われた
"くらもちふさこはフロントランナー"という言葉はとても印象深かった。
先頭切って突っ込んで行く、放っておくと危ない方向にどんどん向かっていく、
そうやって次々に表現を広げていったのだと。
さすが、よく見てらしたんだなあと感じ入りました。
誰も見たこともないような新しい世界を生み出す「創作意欲」を生涯持ち続けていたのが手塚治虫なら
くらもちふさこは「表現意欲」なのかもしれない。
この水はきっと枯れることはないのだろう。枯れようがない。
お祝いマカロン、ちょっと・・・食べるのに勇気いるよ・・・
by quilitan
| 2017-06-01 23:50
| 雑録
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