ボヘミアン・ラプソディ
2019年 01月 17日
声を出して歌って、足踏みして、フレディの名前を(泣きながら)呼んで、
最後は拍手をしたい映画だった。
MTV真っ盛りの時代をリアルタイムで過ごしてきたので
クイーンは映像でしっかり頭に残っている。
特にフレディは強烈な個性と、あまりにも正統で美しい歌声に釘付けだった。
この映画でも主役はある意味フレディの歌声だった。
そしてそう思わせてくれたのは、本物そっくりに演じた役者のおかげだろう。
色々な賞を獲っているのもうなづける名演。
歌声は全て〈本物〉だったから、もし演技がハンパだったら声だけが浮いてしまうところを
そっくり本物のクイーンにしてみせた。
ブライアンやロジャー、ジョンは見た目からしてよく似ていたし
演奏する姿なんか違和感なさすぎてまさにクイーン!
ブライアンがみんなのお兄さんみたいで、ああフレディはこの人に会えてよかったと思わずにはいられなかった。
そしてフレディを演じたラミ・マレック、見た目のイメージはずいぶん違うのに
パフォーマンスの姿、歌い方、立ち方、歩き方、ピアノの弾き方・・・目に見える形の部分は勿論、
実際に彼はこんな風に感じていたのかもしれない、と観るものに思わせるような演技だった。
多分・・・ひたむきに、「これしかない」という人生を歩んだのがフレディ・マーキュリー。
その姿を見せることができたから、誰が観ても心が揺さぶられる作品になった。
そしてその生み出された音楽の揺るぎない美しさにただ泣けた。
by quilitan
| 2019-01-17 00:44
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