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ともだちへ

言葉にすると幼馴染みとか、学生時代からの友だちとか、そういう間柄なんだけど
今私が〈友だち〉と呼ぶひとたちは、その大半が知り合った頃よりもその後年を重ねるごとに
どんどんつきあいが深くなっているように思える。
べったりじゃない、でもいつだって呼べば応える、そういう大切なひとたち。


去年の10月、私が腕を骨折して病院にお世話になっていた頃
そのともだちの一人が、「自分もやっちまった・・・」と告げてきた内容は
想像を超えたシビアなものだった。
シビアすぎて、そんな軽い言葉にするしかなかったのかもしれないね。


7月17日 17時7分

お別れの式で、それが最期のときだったと告げられた。

この世に別れを告げた彼女の姿は、もう抜け殻としか見えなくて
ああもう〈==ちゃん〉はこの体にはいないのだという事実を突きつけられた。
でもそれは彼女の本体がなくなっただけで、〈==ちゃん〉はいつもの場所にいるような
そんな感覚も同時にあった。
何ヶ月間も病に苦しんだ体なんか、もういらないよね。
もう痛みやままならない辛さから解放されて、いつもの〈==ちゃん〉として自由になれたんだと
そんな気持ちになったのはおかしなことだろうか。

それでもやっぱり、今までのように好きなもののこと、ハマってるもののこと、
逆に我慢ならないような怒れることや呆れることやあれやこれやのことごとを
熱狂して語り合うことができない喪失感がこれからやってくるのだろう。


面変わりしたその姿から想像する厳しい闘病の日々を
何ヶ月も頑張り続けたその『時間』は、〈==ちゃん〉が私たち残ったものにくれた
最大の贈り物だ。


最高のともだちだ。




by quilitan | 2018-07-21 20:46 | 雑記

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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