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無邪気には勝てない

私は他人に何かを教えるというのが苦手である。
自分の持っている知識や経験が教えるに足るものかどうか考えてしまうから。
自信を持って「これはこうだ」と言いきれず「私のやり方はこうだけどね」と
まあ一種の責任逃れ的な態度になっちゃうのである。
しかしここへきて、親子ほど(いや、それ以上だ)年の離れた相手に教える必要性に迫られ
頭ごなしにならないように、「意地の悪いオバちゃん」にならないようにと用心して
とりあえずそろりと取りかかる。

しかし・・・ゆるゆる教えていたらゆるゆるとしか覚えてくれないことに今さら気付く。

しかも、自分としてはごく自然にやっていること、知っていること、
日常生活の基礎として染みついているようなことが通じない。
『えっ、それ知らない?やったことない!?』と何度口をついて出そうになったことか。
でもそれは禁句、と自分に戒めているのでぐっと堪える。
そのたびに胸に澱のようなものが溜まる・・・う〜・・・

不思議なポジティブシンキングでへこたれずにいてくれるのはありがたいのだが
それだけに「これが出来ないとまずい、やらなくちゃ!」という危機感がないのだ。
あるのかもしれないけど、少なくとも感じられない。
「やらなくちゃ!」と思えば「ではどうすれば」に発展するのでそこは大事なところ。
どうすれば、がわからない時はチラチラ人を見るのではなく言葉で質問しないとね・・・
オトナなんだからさ!
オトナの無邪気は・・・罪でさえあると思うよ。
お勤め経験があるというけど、そっちでは問題なかったのだろうか。


私は、詰め込み教育って弊害だけではないと常々思っているんだけれど
このゆとり思考を目の当たりにしてあらためてそれを実感した。
勿論、年齢だけではなくその人の持つ性格や資質にもよるところは大きいだろう。
今回はたまたま(よりにもよって)そういう人に当たっちゃったんだろうけど
これが暖簾に腕押し糠に釘というものかとしみじみ思う日々です・・・


更に年齢が下の思春期盛りを相手にしている教師稼業の友人を心から尊敬します!!



by quilitan | 2017-08-20 00:43 | 雑録 | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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