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男前な幽霊

地元の市立博物館で「妖怪」という企画展をやっているので覗いてきた。
夏はやっぱり妖怪ですね!

が、あまり展示数がなく、しかも文献メインで絵モノはごく僅かという
正直ちょっと残念な感じではあったのだが、市のハコモノでは仕方ないのか。
それでも、掛け軸の幽霊画が3点展示されていた内の1点がめっけもの!

井上円了が直々に頼んで描いて貰ったという西郷孤月の「幽霊画」。
ざんばら髪の男性の幽霊なのだが、これがなかなかの美形!
そもそも男の幽霊画というもの自体少ないのだそうで、私も今まで見たことない。
これはイイ男ですよ〜。
撮影禁止なのが残念だ。


展示品は東洋大所蔵のものが多く(なんたって妖怪学博士の井上円了は東洋の創設者)
もしかして私が卒論書く時に使ったものもあったのかしらと
ちょっと懐かしく思った。

あと、「大江山の鬼退治」の絵巻で、子供に「これ誰が何やってんの」と聞かれ
鬼やら武将やらの説明が面倒だったのか「つまり戦争してる絵でしょ」と言った若いお母さん。
それ源平や関ヶ原の合戦とは違うから。
子供にわかりやすく説明するのは難しいかもしれないけどそんなにざっくりいくか・・・
原文は無理でも木原敏江の「大江山花伝」くらい読んどけ、と心の中で呟いた。



それにしてもあの博物館は展示内容に較べて無駄に大きすぎるよなあ。
by quilitan | 2015-07-23 17:22 | 見る | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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