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STAP狂躁曲

私は理系ではありません。
科学は嫌いではないのですが、いかんせん算数からの落ちこぼれなので
先に進めなかった人間です。

そんな完全文系の門外漢にも
今回の騒動はイヤでも目に入りますよ。
ただ、20代の若い研究者を世紀の発見者としてもてはやした浮かれ方や
一転してやれ捏造だ不正だと四面楚歌状態で叩きまくることに
何だか焦点がずれた気持ち悪さを感じます。

ようは小保方晴子さんが、いみじくも自分でいわれたとおり
 「研究者として不勉強で、不注意で、未熟だった」
ということに尽きると思うのですがね。


他人の論文をコピーする時点で「研究者」としては失格。
実際自分で出した結果より見栄えを優先する時点でやはり失格。


思い出したのが私の短大の卒論(短大のクセに卒論があった)。
いったん提出したあと担当の先生に呼び出しを食らって
「本当に自分で書いたのか?」といわれた経験があります。
資料に使った古典の文献を、原典を載せず現代文だけを書いたので
その現代語訳文は自分でやったのか、転用なのかを問い質されました。
もちろん自分で訳したのでそう答えたのだけど
結局引用した原典を全部書くようにとのお達しを受け、再提出したのでした。

たとえ同じ結果が出るにしても、自分の言葉で結果までの道筋を表すことこそ
「研究」というものであって、それは学問する人の基本中の基本であるはず。
短大の卒論レベルでもちゃんとそういう教え方だったことを思うと
経過をショートカットすることに疑問を持たないまま
研究者としてやってこられたことにものすごく不安を感じます。
今回の騒動が、そういう風潮に一石を投じるなら
必要なゴタゴタだったのかもしれないなあ。

あと、小保方氏は
「悪意があっての不正・捏造ではなく単純な間違いもしくは不注意」
との答弁をされてましたが
ここでもまた高校の数学の教師のキッツイひとことを思い出す。

「うっかりミスも実力のうちだから!」

ついうっかり、と一度限りの失敗のように言うが
そうやって答えを間違える人はいつまでもうっかりし続けて間違えるんだ、と。
耳が痛いね〜。

そして研究者たるもの、「ついうっかり」なんて平気で言ってていいのかと
ここでも不安になりました。

大丈夫か、日本・・・・・・・・ガンバレニッポン・・・・
by quilitan | 2014-04-09 20:36 | 雑録 | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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