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対極

テレビ番組の改編時期。

昨日は「ATARU」の最終回だった。
(「ダークナイト」はCMナシで見たいからパス)
そんなにはまっているわけでもなかったけれど
でも一応欠かさず見てたのね〜。

そして・・・最後の最後で超大物芸能人のサプライズ出演。
その時、客に媚びるという失策を犯した、と思った。
最後にちょっとだけの出演で、台詞もそんなにないし、この2ショットはオイシイ!
・・・と、もし作り手側が思ったのならそれは大きな間違いだ。
おそらく、主役との他番組での共演をネタに引き出してきたのだろう。
でも、彼は俳優ではないのだ。

〈長い時間の果てにようやく死の原因が突き止められた母親と
最後に言葉を交わした相手〉って
そんなに軽い存在じゃないでしょうに。
しかも、その人の語る〈最後の母の姿〉が家族を救うんだよ?
むしろ、ひとことの重みというのが出せるような
超大物ベテラン“俳優”を持ってきてもいいくらいだと私は思う。

せっかくちゃんと物語が積み上げられて
面白くしようという意欲を感じていたからこそ毎週見ていたのに
最後の最後でこれでは台無しじゃないんだろうか。
一生懸命、本気で演じている俳優さんに失礼というものだ。

アニメや吹き替え映画で、本職の声優を使わず
声だけの演技は素人でしかない俳優を使うというのと同じことだ。


「Fate/zero」を、私は“媚びない作品”だと言った。
確かに、途中からキャラクターが一人歩きした部分もあり
ウェイバーちゃんがヒロイン扱いされたりしてたけど
それは別に媚びているとは思わない。
何よりも、原作者にこれは失礼だろう、というものではなかった。
作品に対するリスペクトはこういう所で明らかになる。

このサプライズを言い出したのが
脚本とか演出とか、物語を実際に作っている人ではないことを祈る。
by quilitan | 2012-06-25 10:47 | 見る | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


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