土筆野 : 中里恒子

図書館の、閉架書庫に入っているものを資料請求で出して貰う。
中里恒子の本は全てその形で借りているのであらかじめ内容を確認できない。
今回も半分は以前読んだ別の作品集に入っていた。
どれを読んだのか、そろそろわからなくなってきた。
ちょいちょい借りに行くのも面倒くさい。
ほんとうは5冊までは借りられるけど、2週間で読み切るのもちょっと微妙なので
控えめに3冊くらいにとどめていると、これが読み切っちゃったりするのだな。

閉架書庫で眠っているくらいなんだからどうせ他に借りる人なんていないんでしょ?
本に貼ってある貸出し簿では最終貸し出しは昭和50年代だよ・・・?
この際貸し出し冊数も期限もオマケしてくれないかしら、なんて
ちょっとわがままな気分になっております。

# by quilitan | 2017-04-26 20:18 | 読む | Trackback | Comments(0)

    くらもちふさこ 手塚治虫文化賞大賞受賞

嬉しい。
何より一番新しい作品での受賞ということが嬉しい。
気になったもの、心惹かれるもの、その感情を、物語を〈どう見せるか〉と
ひたすら模索しながら試行錯誤を繰り返して作品を生み続けていることが評価されたということだから。
試行錯誤の結果が全て成功ではないかもしれない。でもその歩みが止まることはない。
そして成長を続けることこそが "作家" なのだ。


『花に染む』をきっかけにして私は弓を始めた。
始めたらこれが面白くて今や私の生活の一部である。
弓は、「道」といいながらもついつい自分も教える側も “中てる” ことに気が行きがちで
本当はかなりウェイトが置かれるはずの「気」の領分が後回しになる。
でも精神論などというと胡散臭さが勝って、技と気をうまく同和させるのに時間がかかり
続けていくことで、初めて分かってくることがたくさんある。
それが、確かに弓は数回引いてはいるだろうし、弓道場にも何度か足を運んでいるとはいえ
実際に「弓道」というものに接することなく想像力によって描かれたものが
それこそ的を射ているのである。
まったく別の方向からであっても、まっすぐ本質を突くのだ。
これがイマジネーションの力。

弓道の教えのひとつとして『形の美しさは真であり、真のものは形も美しい』というのがあるが
これは何も弓道に限らず、真理だと思っている。
但し、「美」とか「真」とかただ字面通りの意味合いではなく、だ。
作品の中で練り上げられた〈見せ方〉という「形」が美しいから、表現手段として嘘がないから
受け手側の心に真っ直ぐはいってきてしっかりと根を下ろす。

勿論、テーマもストーリーも作品には大事な要素ではある。
でも、漫画でも映画でも絵画でも、見せるという表現手段において「見せ方」というものがどれほど重要か。
この「見せ方」を突き詰めることは、教わったりするものではなく
モチベーションとして初めから持っているもので、知識や経験では後付けできない。
それを「才能」と呼ぶのだと思います。



時を合わせたかのように、つい最近「文藝別冊くらもちふさこ」というムック本が出た。
その中で、様々なひとが今までの作品で印象に残ったシーンやセリフを挙げていたのだが
同じシーン、同じセリフを心に刻んでいる人の何と多いことか。
しかも今もそれが色褪せていないのがありあり。
言うまでもなく私も読みながら、そうそう、そこだよ!みんなそうなんだね!と
本を相手に相槌を打つことしきり。
冒頭の加南のセリフなども折に触れ頭に浮かんでくるものだけれど
ここは陽大に締めてもらおう。


『えー    泣いてる?』

喜んでるんだよー!


# by quilitan | 2017-04-25 11:18 | 雑録 | Trackback | Comments(2)

誰袖草 : 中里恒子

表題作「誰袖草」と、「置き文」。

実は私の本棚には日本の女性作家の作品が非常に少ない。
複数冊あるのは近藤史恵と篠田節子と佐々木丸美、おっと髙村薫先生も女性であった!
まあそんな感じで、あとはパラ、パラ・・・

そんな私がどっぷりはまり込んだ中里恒子の作品。

読み始めた当初は何でこんなに次々と読みたくなるのだろうとあれこれ分析もしてみたものだが
こう続いてくるとそれも意味のないことに思えてきた。
とにかく読みたいから読むだけ、それで充分である。
もちろん中にはちょっと読み飛ばすようなものもあり、そろそろ「飽きたかな」と思うと
また潜水するように浸りこんでしまったりして楽しんでいる。

この作家の芯の強さ、そして現実と仮想世界を隔てる垣根の低さに
確かに私が好んで読む女性作家の系譜と同一線上にあるのだと納得するのである。
作家の年代を考えれば、むしろ根っこにあたるといってもいいかもしれない。

自分の好みが偏っているのは承知しているが
でも中里恒子は芥川賞も受賞しているわけだし、“今” もっと読まれてもいいのではないかと思わずにはいられません。



# by quilitan | 2017-04-23 20:40 | 読む | Trackback | Comments(0)

転送装置

1枚でもつなげても使えるコルクマット、あれば何かに使うだろうと多めに買い込んであったのだが
思ったより使いようがなくて物置で眠っていた。
でも邪魔だし、使い捨てにすればいいかと外猫の寝床に敷いたり
縁の下などに適当に放り出しておいた。
するとこれがけっこう猫たちのお気に入りになっている様子。
1匹がどけば次に別のコが待ってましたとばかりに座る。
マットが風でアサッテの方向に飛ばされたりしてもわざわざそこに行って座る。
裏でも表でもかまわないようだ。
爪研ぎも出来るのがまたいいらしい。

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取りっこするくらいなら、とちょっと枚数増やしました。


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並べておいてもいつの間にかこんな風に散らばっております。


そういえば、ちょっと前に「猫転送装置」というのが話題になっていたっけねえ。

そうか、こういう「枠もの」に猫は惹かれるのか。


なるほどねー。


・・・シマちゃん、どこに転送されるのかしら。




# by quilitan | 2017-04-21 21:51 | | Trackback | Comments(0)

繚乱

「明日は大荒れの天気となります、皆さんご注意下さい」という予報に怯えつつも
休みの都合もあるし、3月に行く予定がここまで延び延びになっていたので
もう雨でも風でも今日しかない!と決行した恒例の別所詣で。

蓋を開けてみれば、恐ろしいほどのピーカン。しかも夏日ですって。
どんだけ行いが良いのかしら、わたくし。


嵐にはならずとも雨になるのなら荷物持って歩き回りたくなかったし
以前から車で行ってみたかったので、今回はエッセ2度目の高速です。
まあね、お安い軽なので馬力もないしあまり快適な乗り心地とはいえないけど
この好天で恰好のドライブ日和となりました。

自分で行けば好きなところで寄り道も出来るし、お気楽です。
でも景色に見とれていられないのはちょっと残念。
冬から春へ季節が跨ぐこの時期の山並みの美しいことったら!
思わず東御PAで写真だけ撮ってみた。

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そして信州は今桜が盛り。
今年は開花宣言からが長かったので上田の桜祭りも一週間期間を延長しており
上田城址公園もお花見気分満喫中。
さあ、小江戸の花とどっちに軍配か!?・・・なんて無粋ですね。

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まだまだ真田丸だよ!


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嵐の名残の風で花吹雪。


夜はライトアップされるらしいが、さすがにその時間まで上田にはいられない。


そして別所温泉。
別所は更に花盛りだった。

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帰り際、この駐車場でお弁当広げている人たちもいましたね〜。

平日でもあり、さすがに人もまばらだけれどこのひなびた感じが別所ですな。
お寺で祈祷して貰ったのは私ひとり。
何だかちょっと申し訳ないような気持ちになりつつも家内安全祈願である!
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いつもは別所線の時間とにらめっこしていたので、そうそうのんびりもしていられないが
今回は車だもんね。
時間に縛られずに済むので、ちょっとひとまわり散策。

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安楽寺の国宝三重の塔に

常楽寺の方へと向かう道々の踊るような桜の花。

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常楽寺では梅と桜と木蓮とレンギョウが一気に咲いて
写真にするとこれが散漫になって花盛り感が全然出ないので割愛。


別所温泉駅もちゃんと見てなかったなあ、なんて思っているとちょうど「さなだどりーむ号」が入って来た。
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そしてこのあとは父の実家に顔出し・・・というか、御馳走になるというか・・・
畑から採ってきたばかりの野菜や季節の青物、漬け物、胡桃おはぎ、などなど
みんな手作り、地のもの。
最高の贅沢だよなあ!!
しっかりお土産分も頂いて帰ってきました。ありがたやありがたや。


お参りといいつつご馳走目当てのようなちゃっかりな恒例行事ではあるが
こういう「おたがいさま」なお付き合いが大切なのだと年を経るごとに思う。




# by quilitan | 2017-04-18 22:59 | 旅する | Trackback | Comments(0)

水鏡 : 中里恒子

読書メーターが開けなくなっちゃったのでその代わりの覚え書き。

頭の中がすっかり旧仮名遣い文になってしまっています。

こんなに図書館を利用したのは久しぶりだなあ。
とりあえず市の図書館にあるぶんは全部読む。




# by quilitan | 2017-04-16 23:38 | 読む | Trackback | Comments(0)

流星

浅田真央の引退発表は、確かに驚いたけれど予期していた部分もあった。
特番やら記者会見やら、これでもかと流れてくる彼女の過去現在の映像に頭まで浸かり
心落ち着けて、色々思うことなどしたためよう・・・

と思っていた矢先

「塩山紀生さんが亡くなった」という情報で呆然となってしまった。


「装甲騎兵ボトムズ」は、ガンダムのような熱狂や盛り上がりはないものの
それこそ地を這うようにずっと数十年繋がってきていて
“もしかしたら近いうちに新作が見られるんじゃないか”という期待が
不思議と消えずにいた。
でもフィアナを演じた弥永和子さんが亡くなられて「新作」への期待がかなり落ち込み
そして今回の訃報・・・
埼玉にお住まいだったようで、今朝の新聞の埼玉版に小さく記事が載っていて
それが妙にリアルでもの悲しくていたたまれない気持ちになった。



ああ、とうとう最後の砦が崩れてしまったんだ!


これでほんとうにボトムズは遠いところに行ってしまったんだ。


塩山氏の描くキリコ、特に眼が素晴らしくて誰にも真似の出来ないものだった。
この眼にずっと惚れ込んでいます。

合掌



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# by quilitan | 2017-04-14 18:21 | 雑録 | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  
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