おさらいとして、井上勇訳の旧版を読んでの新訳版。

すっかり翻訳がこなれた感じで読みやすいです。
平明な言葉遣いで、でもくだけすぎず
エラリイさんのこまっちゃくれた感じもきっちり健在。
旧版の、おそらく“読者が頭をひねることはないように心がけ”たであろう
説明過多とも言える翻訳で
逆に「これはいったいどういう状況?」と考えてしまう部分が
とてもわかりやすくなってます。
おかげで映像が頭に浮かぶ浮かぶ・・・・

しかし、「オランダ靴」はあまり再読していないので
久しぶりに読み返したわけですが
内容はともかくエラリイとジューナのやりとりは鼻血ものです。
1931年の作品で既にこういう妄想要素をいれてくるとは・・・!!!

もっともクイーンは1905年生まれなので、前世紀の空気もまだ残っていたろうし
たいそうな猟書家であったことを考えると
彼ら自身もものすごい妄想の中にいたわけですね。
人間が考えることはいつの世もそう大して変わらないということだ。

「オランダ靴」のなかでもエラリイが言っているではないですか。
  
   ひとりの頭が思いつく程度のことは、絶対に、 
   他の頭にも見抜くことができるのですよ・・・
   
(訳/中村有希)

・・・・・まあちょっと意味あいが違いますけどね〜


やっぱり私はタメ口よりこっちがいいな。
by quilitan | 2013-07-31 09:25 | 読む | Trackback | Comments(0)

アオゾラ

以前、NHKの「みんなのうた」で放送された
吉本佳代さんというシンガーソングライターの作品です。
あいにく全く知らないひとではあったけど
南家こうじさんのアニメーションともども本当に素晴らしくて
何度見ても涙が出るほど美しい。

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一応録画してはいるものの
その頃、NHKの映りが最悪で、かくのごとくゴーストでまくり。
あの時綺麗な画像で録れていたなら、と悔やまれてなりません。
だから「みんなのうた」にも再三リクエストしているんだけど
特に取り上げられてもいないようだし・・・
今さらのようにCDだけでも買ってみました(でも中古しかなかった)。


私はむやみやたらと前向きな歌とか自分探しの歌とか説教めいた歌とか、
安いメッセージソングにはうんざりなのだが
でも、この人のように一つ一つの言葉をきちんと選び
そして選ばれた自分の言葉を丁寧に歌えば、それはちゃんと心に届く。
北陸地方中心に活動されているようですが
メジャーな人ではないだけに、こんな良い作品に出会えた偶然が嬉しかった。


でも、やっぱりあの映像と一緒に見たいのです。
NHKさん、もう一度「アオゾラ」放送してくれないだろうか・・・・
by quilitan | 2013-07-29 17:51 | 雑録 | Trackback | Comments(2)

日光満腹の旅

またまた弟ヨメ御の実家に遊びに行く。

到着早々、美味しい蕎麦屋にゴー!
挽きたて・打ちたて・茹でたての「三たてそば」と申しまして
しかもそこの店は蕎麦のみ。
つまみも酒も一切なしの、蕎麦オンリー!
そして三人ぶん六合の蕎麦が、どーーん!と出て参ります。
「合」で頼むお蕎麦は初めて。

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蕎麦は好きだけど、そんなに味がわかるというほどではない私ですが
つゆにさらっとつけて食べると・・・ほんのり甘くて美味しい!
そばがきを食べたときのようにしっかりと蕎麦を味わいましたよ。
かなりの量がありましたが、完食。
いきなりお腹が蕎麦ではち切れそうなので腹ごなしをしなくては!

と向かったのは霧降高原。

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この日は朝からしとしと雨が降り、そこに霧も加わって
視界もけぶる中を、何と1445段の階段登りにチャレンジです。

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ニッコウキスゲもちょうど時期が終わってしまい
残るのは花殻ばかり。
さらににこの雨と霧で見る景色も特にないのではありますが
意外にこの霧が気持ちよくてね〜。
実は階段登りは途中からけっこうきつくなるんだけど、霧のお蔭で涼しいし
朧な風景というのもオツなものです。

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濃い紫のギボウシがあちらこちらに咲いていて綺麗だった。

途中、一輪だけ咲き残っていたニッコウキスゲ!
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そして1445段をきっちり登りきりました。満足満足!
しかし、階段や山道は下りの方が疲れるんですよね・・・
ふくらはぎがもうビキビキになっておりました。
降りるときにももう一輪ニッコウキスゲを見つけて、さらに満足。

ちなみにニッコウキスゲは花が1日でしぼんでしまうそうだ。
今度は戦場ヶ原のワタスゲが見たいなあ。


翌日は湯西川までお出かけ。
お天気がちょっと回復して、暑くもなく降らもせずでいい感じ。
湯西川はかなり山の中でだけに水がとても綺麗です。
川の水は本当に澄んでいて、食堂で出される水も全く無味無臭の
「これぞ真水!」というものでした。
水、美味いわー。
だから豆腐もうまいんだわ〜〜!
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このお豆腐屋さんも、ゴハンはでませんけど・・・という「豆腐」のお店。
柔らかめだけど崩れない木綿豆腐!

お昼に入った食堂のキノコと山菜のお蕎麦も美味しかった。
だいたい、お蕎麦に入っている山菜はパックものっぽい味だけど
ちゃんと山菜だった。
蕗も味が染みてて美味しかった。



今回は温泉には行かなかったので、観光センターのようなところで足湯。
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そうそう、ここではこのくらい↑の大根が100円で売ってましたっけ。
近ければ買って帰りたいところですが、さすがにね〜。

二日間、素材の美味しい食べ物ばかりでお腹が満たされて
なんだかデトックス気分だなあ。
お土産に、と頂いた日本酒の原酒も「生(き)」の味。
白ワイン好きなら絶対イケると思う味だった。

美味しいっていうのがわかるってホントに幸せだよね!!


わが弟はとてもいいご縁を得たものだ。感謝感謝。
by quilitan | 2013-07-26 20:09 | 旅する | Trackback | Comments(0)

参院選終了で思うこと

がっかりするほどの投票率の低さでしたね。

私だって“この人!”“この政党!”なんてものはない。
虚しいけど本当に、ない!
それでも行かなきゃなるまい?
結果的には無駄な1票投じたことになってしまったけど
デモや集会に参加するほど気力と根性のない私が出来ることは
投票することなのですよ。


で、選挙特番は、何と“あの”テレ東が視聴率トップだったと!
池上彰の歯に衣着せぬツッコミが、我々の心の代弁として支持されたわけですね。
ツッコミと言っても笑いで混ぜっ返すようなものではなく
池上さんはきちっと勉強されているので
正面切って「聞きにくいことを聞く」タイマン勝負を仕掛ける。
遠回しにゆるい質問しかされてこなかった人たちは
一瞬、素の顔が見えて、語るに落ちるということになり
見ている方はしてやったりの爽快感を得るわけだ。
でも、気を付けなくちゃいけません。
池上さんのアプローチはホントに面白いけれど
何と言ってもTVなので、当然パフォーマンスの要素もあるのだということ、
そして、池上さんが与えてくれる爽快感だけを掬い上げるのでは
私たちはバカなままで終わってしまうのだということ。

本当は、私たち自身があんなふうに「それってどういうことですか?」と
質問できるくらいに、ちゃんと知らなくてはいけないことなんですね、はい。


それにしても、池上さんの抜き身の質問に
言葉に詰まったり、仮面のような笑顔を見せたりする当選者が多い中で
焼き団子みたいになっていた某幹事長と
(リアルあ○ぱんまんと言いたいところだが、その輝かしい名を
彼に被せる気にはなれない)
世界に羽ばたく巨大組織がバックボーンの某代表だけは
だてに長いこと政治家やってないなと思わせる凄味がありました。
笑顔が怖い怖いお〜〜怖い。

みんな笑顔で何をやってくれるんでしょうかね。


おや、東電さんがまた今さらのように
「実はこんなことになってます」なんてことを発表しているみたいですね。
by quilitan | 2013-07-22 22:32 | 考える

水俣病を描いた「苦界浄土」の著者である石牟礼道子と
写真家であり作家である藤原新也の対談集。
テーマは『ミナマタとフクシマ』。
縁あって手元に来た、と思う。


そもそもは、石牟礼道子の作品の書評を書いたという
いとうせいこうのツイッターの呟きを見たこと。
そこから跳んだ先の書籍紹介ページの欄外にこの本があった。
藤原新也の著作は2冊ほど持っていて(「藤原悪魔」のマユゲ犬は泣ける)
この人のものの見方がわりと好きだったし
ミナマタとフクシマというテーマも今考えるべきものでもあると思った。
でもハードカバーは高いし、ひとまず“そのうちできれば買おうリスト”に入れて
久しぶりに都心に出た。
出かけた先のすぐそばに、ちょっと懐かしいタイプの小さな古書店がある。
硬軟取り混ぜてけっこう気に入っている。
諏訪哲史の本でもないかなと思って入って、つらつらと書棚を眺めていると
吸い付くようにこのタイトルが目に入ってきた。

偶然心にとまった本が、その当日に、あんな小さな古書店で
いらっしゃいませ、というように目の前に現れるなんてできすぎです。
これを買わずして何としょう。


85歳にもなるという石牟礼道子さんの言葉は
とても穏やかで、濁りのないものだった。

国が近代化されて、国家という形が整うにつれて
市井のひとびとは考えることを止めて愚かになっているのかもしれないなあ・・・
民衆がなにも考えない方が“上の方の人”は御しやすいだろうから。
私は〈よかれと思うこと〉を行動に移す気力のない人間ですが
せめて〈何かしている人〉のことを知る努力くらいはしよう。
考えるきっかけはなくさないようにしよう。



まったく、こういう出会いがあるから書店めぐりは止められないのだ。
それに、発売日にいそいそと心躍らせて書店にでかけて
お目当ての本を手に入れる喜び!

・・・を味わいたかったのに、近所の書店に入荷していなかった
本日発売の「新訳・オランダ靴の謎」。
がっかり。


なにはともあれ、まずは明日の参議院選挙。
by quilitan | 2013-07-20 23:55 | 読む | Trackback | Comments(0)

オアシスレポート

オアシスでは日頃お目にかかれないようなものが食べられます。

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クランベリーとバニラの組み合わせ。
     アイスって馬鹿に出来ないよね〜〜!!!
・・・というお味です、これ。


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おおおおお・・・特上!!!


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竹炭味と牛蒡味のおせんべい。
牛蒡がホントに牛蒡だった!美味い。




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あたいのオアシスはここね。
by quilitan | 2013-07-18 20:22 | 食す | Trackback | Comments(0)

夏バテ対策

初めての夏、あまりの暑さにぐだぐだのキッカ。

ちょっと、ぬれタオル使ってみる?

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おお、わかってるじゃないの。
リッちゃんもやってたよ。


ちなみにコビには却下されました。
by quilitan | 2013-07-10 17:34 | | Trackback | Comments(0)

お上手

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キッカちゃんはいつもお手々ですくって水を飲みます。
そういや、たんごもそうだったなあ。
by quilitan | 2013-07-09 19:50 | | Trackback | Comments(0)

夏だ

猛暑と不安定な大気で
2日ほど続けてほぼ同じ時刻に熱帯並みの土砂降りの雨。


そして雨上がりには、虹。
しかも稲妻とコラボ!

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が。
私の腕前とカメラではとても収められません。
残念でした。


くぅ〜・・・いいカメラ欲しいなあ!
by quilitan | 2013-07-08 19:39 | 雑録 | Trackback | Comments(0)

誕生会 in 寒梅亭

梅雨が明け、いきなり真夏の暑さとなった七夕の日
寒梅亭、お誕生日営業です。

開店は16時ですが
ワタクシはといえば、その日は近隣武道館で弓の講習会があり
朝からそちらに行って緊張の時を過ごします。
ちょうど開店時刻に講習会が終わり
帰宅途中の、日がさんさんと照る中で大粒の雨が車窓をたたきつけるスコールも
雨雲をくぐり抜ければまた夏空。
そのあとにはまあ綺麗な虹。
緊張と暑さの汗をさっと流して、自転車で寒梅亭に向かいます。

本日の寒梅亭は、主賓の希望で野菜尽くし。

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恒例のゼリー寄せ。

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私はほぼ2時間遅れの到着にもかかわらず
食べるものはまだまだいっぱい。
茄子の煮浸しとか、ブリ大根とか、切り干しサラダ(主賓持参)とか
ヴィシソワーズも満を持して登場です。
   美味天国、野菜祭り


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これはシベリヤ?
サンドイッチ?

こちら、名古屋から来た「お豆腐屋さんの作った水羊羹」だそうで
白い部分は豆乳で作られている・・・・んだっけ?
酔っ払いになってから出たのでちょっとうろ覚え。
でも甘さ控え目で美味しかった。


最近若い世代の食生活がずいぶんなことになっていると
ニュースでも聞くし、身近なところでも見聞きするけど
「ああ美味しい」と味わいながらものを食べる幸せって
本当に基本だと思うんですね。
高級料理=美味しい、ではないのだ。
今さらのように「食育」っていうけど
〈子供がどう育つかは、その子の親の親で決まる〉と
昔聞いた言葉が頭をよぎるのでありました。


そして   美味しいって幸せ〜  と思えるワタクシは
久々の寒梅亭で身も心もフル充電されました。
ごちそうさま!!
by quilitan | 2013-07-08 10:01 | 食す | Trackback | Comments(3)

猫と雑文ときどきお絵描き