珍しくも抽選に当たって買えたので見てきました。
S席だけど2階・・・でも一番前だったからまあいいか。

ただ2階席って全体が見渡せる分、客観的に見てしまうのが
ちょっと寂しいもんですね。


今回は若手総動員、て感じでした。
メインの3人が、小栗旬、早乙女太一、森山未來。
一歩引いて 勝地涼、仲里依沙、小池栄子。
おじさんがいません・・・。
勿論いつものメンバーはきっちり脇で笑わせてくれますが
あくまでも脇なので、ほぼこの6人が舞台の上を所狭しと跳ね回っている。


この中で一番ご贔屓と言えば、勝地くんです。
私は芝居の出来や演出の妙などよりも
やっぱりご贔屓さんが出ているかいないかが重要なことなんですね。
一段下がった役どころではあるけれど
キャラクターとして一番運動量が多かったように思うし
体のキレがすごく良かった!
けっこう最初から最後まで動きっぱなしだったのに
見ていて危なっかしさが全然なくて
声もしっかり野太くなっていたし、総てが舞台向きになってました。
まあ立ち回りは早乙女太一の一人勝ち・・・これは仕方ない。


小栗旬のキャラクターは、ちょっと弱いかな。
若手がメインもいいんだけれど
私の好みからいうと、3人のうちの1人くらいは
扇の要のように、立ってるだけで充分!というくらいの役者でもよかったかな、
なんて思うのです。
新感線の舞台って、けっこう複雑な設定になっていて
すべての登場人物に、因縁とか妄執とか禍々しいものがこびりついている。
たとえ黙って立っていても「コイツは何だ?」と思わせるような
何かアクがないとあの舞台を引っ張っていくのは厳しい。
「存在感」というものなんだろうね、それが。
そして年を経ることでしか手に入らないというものでもある。
まあ、堤真一の太腿には萌えましたが
小栗旬のではちょっと物足りない、ということですね。


しかし盛り上げ方とか最後の落とし方が本当に巧い。
これぞ舞台!という効果がもう次から次へと繰り広げられて
たたみかけるとはこのことぞ! って感じ。

やっぱり平土間席で見たかったかも・・・・・。
by quilitan | 2011-09-27 22:00 | 見る | Trackback | Comments(0)

久しぶりの鷹や

1ヶ月空きました。
まあ贅沢ご飯ですから、仕方ないでしょう。

今回は常連のtaさんから「ノドグロの天ぷら」という話を聞いて
そりゃもう食べるしかない!
ということで寒梅さんと行って来ました「鷹や」

お店のある川沿いには曼珠沙華がいっぱい。
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開店前到着がおなじみの我々は
ちょっとその辺で撮影などしつつ暖簾が出てくるのを待ちます。

さて、一番乗りでさっそく頂きます。
本日は寒梅さんがドライバーなのでノンアルコール(見えないけどね)
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金胡麻と豆腐のサラダです。
胡麻の香りがメッチャいいぞ〜〜!
あ、私は遠慮なく東北のお酒を頂いてます。

季節の煮物、相変わらず出汁が旨い!
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煮物のお汁も飲み干したくなるねえ。

秋茄子と鴨のそば粉揚げ。
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私は鴨はパスなんだけど、せっかくの秋メニューだもんねえ。
まあ、肉なら寒梅さんが食べるだろう、と注文。
私は茄子担当、寒梅さんは鴨担当。

そして、本日の真打ち「ノドグロの天ぷら」!!
周りにノドグロを食す人は多いものの
「天ぷらは聞いたことない」という声もあり
私も勿論初めてです。

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焼酎のそば湯割りで・・・(ちゃっかり2杯目)

ふっくらと肉厚で、甘みがあって食べ応えたっぷり。
これはほんっと贅沢ですね〜(ノドグロって高いんだもん)!!
他のお客さんからも注文する声が聞こえる。

でも好みということになると、やはり私は焼きが一番好きかな〜。
あくまでも、私の好みです。
そういえば蕎麦屋で焼き魚ってないね・・・そういうものか?

ノドグロ天でかなりお腹いっぱいになりましたが
蕎麦に行く前にもう一つ何か・・・・と
じゃこ天注文。
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しっかりお魚の味で、これまた美味〜〜。
揚げたての薩摩揚げはホントに美味いのだ。

これでやっと蕎麦に・・・
でも蕎麦はもう写真も撮らない二人。
私は1枚、寒梅さん2枚で
更に私は別腹に蕎麦プリン。
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ふう、堪能堪能!
美味しいものを食べられるって本当に幸せです。


***
でも先日の寒梅亭のご飯も負けていませんでしたよ〜〜
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by quilitan | 2011-09-25 21:32 | 食す | Trackback | Comments(2)

天高く・・・

(野良)猫肥ゆる秋

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<野良ニャンを探せ!>という感じの毎朝の風景。
お蔭でみんな毛艶はいいわ太ったわ・・・まあ、いいんだけどね。


うちの坊ちゃんたちもこれこの通り、
食欲が見事に体型に影響を及ぼしております。
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ふと見上げると電線に止まっていたのは雀ではなく赤トンボ。
by quilitan | 2011-09-24 19:54 | | Trackback | Comments(0)

やっぱり悪玉

市の特定健診(メタボ検診)の結果が出ました。

3年前と同じで、やっぱり悪玉コレステロールが高いのだ。
他の数字はものすごくクリアで全く問題なく
メタボの気配もないのですが
悪玉くんの数字だけが頭ひとつ、ぴょこんと高く
「要治療」レベルなのです。
どうしても体質的にそうなってしまうみたい。

医師(今回は明るい女医さん)曰く、
先々のリスクを考えると数字が下げる方が絶対いいんですよね〜。
薬を飲めば今の食生活のまま好きなもの食べられますけど、

   「ちょっと努力したりしてみますぅ〜?」

でも、基本肉食ではなく、魚もマグロなどより白身、
野菜も大好きな私が出来る努力っていうと・・・
   「デザートをちょっと我慢するとかですかね〜アハハ」

やっぱ、それか。

という舌の根も乾かぬうちに
母が別所旅行の序でに立ち寄った父の実家で
土産に貰って来た手作りの胡桃おはぎや
手作りのかき餅などをぱくつくのであった。

努力・・・・難しい。
薬はイヤだが、自分で工夫できる部分が少ないのは事実。
ま、取りあえず来年の検査までこのままで。
by quilitan | 2011-09-21 18:49 | 雑録 | Trackback | Comments(2)

情けないこと

         ご契約者様

  あなたのカードは有効期限が過ぎましたので
  更新手続きをして下さい

     ★ここをクリック★

というようなことが英語で書いてあるメールが
登録してあるサイトから来ました。

おかしいぞ、と頭の中に黄色信号が点滅する。
何かしっくり来ないぞ〜・・・と思ったのにクリックを押す自分。
しばらく利用しないでほったらかしていたサイトだということもあったし
そこへ来てちょっと使おうかな、と思っていた矢先でもあったし
「つい」の要素が充分だったということもある。
まずこれが第一のミス。
クリックして開いたサイトは、「その」サイト。
でも日本語仕様が出てこない。
別ウィンドウで検索してみるもなぜか英語とドイツ語しか表示されなくて
そこのヘルプやセキュリティセンターでチェックするということを
怠ってしまったのだ。
さらにはクリックから開いたサイトが外国語だということへの
警戒感も薄らいでしまった。

まんまとログイン(アカウント情報入力)して、カード情報も入力・・・・・

バカでしょ?

それでも何となく引っ掛かっていて
いっそカード解約しようかな、とか
カードの明細が来るのを待って確認してみようとか
どこか鬱々としながら2週間。
それが昨日、カード会社を騙るフィッシングメールの情報がトピックにあって
チェックしてみると、他の事象も幾つか報告されていて

・・・・・・私に来たメールが見事にサンプルになっていた。
そこから開いた偽サイトの画像も「それ」だった。
ああやっぱり・・・・・・・・・・・・

釣られてしまったようです



フィッシングだった!と確認してしまったらもう気になっちゃって
昨夜は何となく落ち着けなかった。
もっと早く気づけよ自分、と少々落ち込む。
今回来た明細を見ても
サイトの方でも特にいじられた様子はなかったけれど
だから安心というものではない。
一回釣られて与えてしまった情報はもう危険物になっている。
まずはサイトのアカウント情報を変更して
カードの方はもう朝イチに連絡して再発行をすることにしました。
再発行手数料1050円。
取りあえずこれで済むなら授業料としては安いものだ。


頭にせっかく危険信号が出たんだから
そこで一旦手を止めるべきだった。

恐ろしいですね−、自然に手が動いちゃうんです。
住所から電話番号から細々と入力するようだと
あれこれやっている間に「あれ?おかしいな?」と思うんだろうけど
来たメールの文章も単純だし、入力するものも必要最小限のことなので
(そりゃ当然だよな)
手の手間が少ないからじっくり考えながら、という暇がない。

<考える隙を与えない>というのが振り込めの手口でもポイントらしいし
「何となく状況に流されてお金出してしまった・・・・」
という気持ちがよく分かるような気がした。
振り込め詐欺に遭う人のことを笑えないよなあ。
よく考えれば分かるのに・・・というのは
よく考える時間が持ててこそ、のこと。
そんなの簡単なことだと思っていたけれど
それはやはり「危険」を意識しないと出来ないこと。
クリックして「そのサイト」を開いた時点で相手の術中にはまったということだ。
開きかけの窓があったらやっぱり開けてしまうのだ。
で、目の前の風景が見慣れたものだったら
「多分大丈夫」の意識が働いてしまうんだね。

絶対にクリックしないで下さい!という注意喚起があるけれど
それが一番の防御策だということをつくづく実感しました。

「フィッシング対策協議会」というサイトもある。
勉強になったわ。
by quilitan | 2011-09-21 10:52 | ぶつぶつまめつぶ | Trackback | Comments(0)

脱力

日射しはきついけど、朝夕はめっきり涼しくなりました。
おまけに台風が近づいて、雨とともに冷気がやってきた。
さすがにもうタオルケット1枚ではまずい、と
布団を出すことにした。
押し入れって言うだけあって色々押し込まれておりまして
山を崩しながら引っ張り出していると
とば口に何やら黒い塊がっ!

・・・G!?
・・・猫のウン!?

・・・・・・・(干からびた)コウモリだ・・・・・・・・!!!


そういえばうちの辺りでは、夕暮れ時にコウモリがよく飛んでいる。
でも入り込むかなあ!?
   (だから窓を開ける時は必ず網戸にしてっていうのに!)
こんなことじゃ、またとんでもないものが入らないとも限らない。

コウモリの死骸がある家・・・
しかもその部屋で寝てた自分・・・
せっせとアルコール消毒しながら
何だか妙にうら寂しい気分になってしまいました。

それにしてもうちの猫どもは何も気付かなかったわけか〜?
by quilitan | 2011-09-19 23:30 | 雑録 | Trackback | Comments(2)

  「TAMBIEN LA LLUVIA」(邦題「雨さえも〜ボリビアの暑い一日」)

「モーターサイクルダイアリーズ」で一気にメジャーになった
ガエル・ガルシア・ベルナル主演・・・ではあるけれど
彼が主役の映画ではない。


コロンブスの大陸発見以降、スペイン人が征服した植民地で
ありとあらゆる搾取をおこなった時代。
その時代の映画を「エキストラが安く付く」ボリビアで撮影するのが「支配層」。
そして最初に搾取される側になってしまったことで
数百年経った今も同じ立場で安く扱われる「大陸の元々の住民」。

ただし撮影する映画は、そういう搾取を否定する人物を描くという設定で
スペイン目線で見たら征服者としての懺悔の意味合いがある。
そして原住民の子孫たちも、搾取されるだけではなく
自分たちへの不当な扱いに耐えかねて行動を起こす。
(この暴動は事実のようです)
過去と現実を重ね合わせて描くという
ダブルミーニングの映画です。

ただややこしいのは、被征服地のボリビアの中にも今や「支配層」がいるわけで
けっして外からの支配じゃないってこと。
この暴動も、水道料金をべらぼうに値上げすることへの怒りだから
映画撮影クルーは、あくまでも第三者であって
立場が狂言回しのようなものになってしまうのだ。
ボリビアの「水騒動」を闘う貧困層を描くのが目的だったとしたら
ちょっと回りくどいかな、とも思う。
この辺が重いテーマを扱うにしては弱いところだなあ。


ただ・・・気になったことがある。
撮影クルーと一歩踏み込んだ付き合いをするようになった
エキストラの男と娘がいて
男が「水騒動」の首謀者になって警察の厄介になった時
映画のプロデューサーが撮影のために尽力して(まあ、金だが)
男を釈放させるわけだ。
でも結局男は自分の闘いを優先させ、暴動が起き、軍隊が出動する事態まで発展。
クルーもその町にはもういられないとなって
さあ出発という時に、男の妻がそのプロデューサーを頼ってくる。
「娘が暴動に巻き込まれて怪我をしている。
自分を病院に連れて行って、あなたしか頼れないんです、友達でしょう」
もう自分もここを出なくては危険だし、誰か人を遣るから、といっても
「あなたでないと通して貰えない、お願いだから」と繰り返す。
結局彼は仲間を先に行かせて、暴動のど真ん中に入っていくんだけど・・・
この奥さんは、彼が何かと力があるから頼ったんだよね。
彼の事情より何より、自分たちを助けてくれることを願った。
周りの状況の如何に関わらず
「あなたにはそれが出来るのだからしてくれるべきだ」という
その感覚に違和感を持ってしまった・・・。

映画の本筋からは離れているんだけどね・・・。


でも、世界中の貧困層を見るにつけ
教育というものが本当に大事なのだと思わずにはおれないのでありました。
by quilitan | 2011-09-18 01:52 | 見る | Trackback | Comments(0)

1週間足らずの間に14本も上映するという。
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あれもこれも見たいけど
気力体力財力の都合で、厳選して3本に絞りました。
それに、いくらスペイン・中南米映画とは言え
全部見たいというわけでもないですもん。

うまい具合に、現代スペインのコメディ映画、中米を舞台にした社会派映画、
スペイン内戦時代の暗い映画、とばらけて
スペイン語まみれになった2日間でした。

   「Primos」(邦題「マルティナの住む街」)
原題では「従兄弟たち」

結婚式をドタキャンされた主人公を慰めるために
列席していた従兄弟2人が
「昔過ごした町に行ってお前の初恋の彼女を捜して
 振った女なんか忘れちまえ!」
とばかりに、勢いで車を飛ばして田舎に向かう。
そこでそれぞれの思い出がらみの人たちと出会い
バカ騒ぎやらしんみりやら色々ありまして・・・

と、けっこうベタな設定。
大人版「ひと夏の思い出」みたいな感じの映画です。

主人公はめそめそぐずぐず泣き言ばかり、
従兄弟の一人はやり手の営業マンで口八丁手八丁、
もう一人は何やら神経過敏の薬まみれの変わり者・・・と
キャラクターも割とありがちで目新しくはないが
彼らに関わる人たちがそこに加わると、相乗効果っていうのかな、
みんなうまく混ざり合って
しっくり収まって気持ちがいいのである。

私が一番気に入ったのは
初恋の女性(マルティナ)の子供役の少年。
これがものすごく効いているのだ。
ちょっと人を小バカにしたような、薄目で見下ろす感じの目つきが
とてもチャーミング!
憎まれ口も憎めない。
神経過敏の従兄弟と非常にうまい組み合わせになっていて
大人コドモと子供オトナが御神酒徳利みたいで
この二人が映画の大きな魅力だった。

どんでん返しも大きな事件もないけれど
収まるところに物事が収まり
「さーて、祭りも終わったし家に帰って心機一転始めるか」
という気持ちにちゃんと持って行ってくれる。
気持ちよくさせてくれる映画だった。

でもこの邦題は・・・ちょっとイメージ違うと思う。
「陽気な従兄弟ども」とか
「ピンボケ三銃士」とか
なんか・・・もうちょっとポイント突いて欲しい気がするなあ。
by quilitan | 2011-09-17 21:57 | 見る | Trackback | Comments(0)

共通の敵

寄ると触るとどちらかが手を出して
猫団子なんてあり得ない我が家の2匹ですが

最近よくご飯食べに来る長毛オッドアイのよそもの
どちらもえらく気になるらしい。

気配を感じると、日頃あまり見ないスピードで
揃って腰を低くして部屋を走っていくのである。
挙げ句、こんなにくっついちゃっていることも気付かず
野良に気を取られている二人・・・
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まるで仲良しさんに見えるよ・・・・こんな時だけ・・・


この新参者とは、古株の野良ズもちょっと緊張状態のようで
しばしばケンカの声が聞こえたりする。
長毛がそう汚れていないところを見ると
どこかで飼われているかお世話されているとは思うけれど
その割にあのがっつきぶり(お皿に一粒も残さず食べる)と
人慣れしていない感じが気になるな〜。
by quilitan | 2011-09-15 20:52 | | Trackback | Comments(0)

大鹿村騒動記

原田芳雄の遺作。

煙草と汗の臭い・・・というイメージが原田芳雄にはある。
熱烈なファンだったというわけではないけれど
あの存在感にいつも圧倒されていた。


でもこの映画はそういう世界とは正反対。
硬派なお伽噺だ。
鹿肉料理店をやっているというものの、血なまぐさいものは一切なし。
身の丈の日常の映画・・・というんでしょうか。
その代わり、といってはなんだが、
まあ隅から隅まで心憎い顔ぶれのオヤジ俳優が勢揃い!
石橋レンジィ、サリー、でんでん、三國連太郎に佐藤浩市、
もう目が眩みそうでした!!
大楠道代も美しかった。
やっぱりキャスティングは大事です!

そして超重量級の役者陣の存在感もさることながら
それに頼らない(いうまでもないことですが)監督の配置の妙が
この映画を軽妙ながらもずっしり重い
まるで美味い米を炊いて作ったぎゅうぎゅう詰めの日の丸弁当みたいに仕上げているのだ。
おかずいらないの。
佐藤浩市がヒヨッコに見えるくらいのラインナップなので
1カ所だけ妙に味が濃いとかそういうのがなくて
すべての米の一粒一粒が美味しいの。
日常の映画なんだけれど、本当に隙がない。
エンディングの清志郎の歌まで、きちんと1本に繋がって
「映画見たなあ」って気分になります。


以前見た「春との旅」にも共通するのだが
年季の入った、クセ者の俳優さんたちの何がすごいかといえば
たとえば彼らの口から「10年前は」というセリフが出れば
本当に「10年前はそうだったんだ」と自然に思えてしまうほど
演じる人物の時間を自分のものにして表現できるということです。
それが映画にリアルな命を吹き込む。
大鹿村という、連綿と続く集落にずっと暮らす人々の
ほんの数日を切り取っているものだからこそ
映画には具体的に出てこないその他の日々を感じさせてくれることは
とても大事なことなのだ。


それにしても、原田芳雄・・・
田舎の、ラクダの股引はいたオッちゃんなのに
テンガロンハットとサングラスが全然違和感なくてカッコ良かったよ。

原田芳雄が、この映画の撮影中に既に病を得ていたと思うと
彼の劇中での表情にいらぬ感傷を持ち込んでしまいそうになるけれど
でも、こういう映画を最後に出来たことは幸せだったのではないかと
しみじみ思わせてくれるいい映画だった。
何より、芝居することが本当に楽しそうに見えたのだ。
この映画を見たら
「最後の原田芳雄」の顔は試写会でのあの衝撃的な姿ではなく
濃くてカッコいいいつもの顔になる。

日本の映画も日本の役者も素晴らしい!!
by quilitan | 2011-09-14 22:05 | 見る | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き