お次は、ちょっと趣向が変わって
映画学校とガルシア・マルケスとのコラボレーションだそうだ。

    「愛しのTOM・ MIX」(1991)
舞台はちょっと前のメキシコ。
少々変わり者のおバァちゃんは、
古い西部劇のヒーロー“TOM・ MIX”にずっと憧れている。
休暇で遊びに来ている孫に
「困った時には彼が助けに来てくれから大丈夫」と
平気で言ってしまう夢子ちゃんである。
それでも、たとえば妖精を信じているようなフワフワしたのと違い
あくまでも恋愛に萌えているので突進していくタイプ。
だから傍迷惑でもあり、現実主義者の嫁とはあまりソリが合わない。

そしてある日、老いたTOM ・MIX(を演じた俳優?)が
町に流れて来るのである。
カウボーイを気取るものの、こちらも夢見る山師的な雰囲気で
あまり現実的なことで役に立ちそうにない。
そのうち町が強盗団に襲われて
ばあちゃんが勝手な行動をとって強盗に攫われると
その時初めて老いた元ヒーローは、老いたヒロインを
映画のように救い出してみせる。

この老ヒロイン・ヒーローは、自分たちが夢だと思っていたことを
具現化しちゃったんだね。
だから手に手を取って、自分たちの夢の世界の続きへと
スキップして突き進んでいくのである。
流れ者はともかく、ばあちゃん、置き手紙一つで
家で飼ってた牛一頭つれて・・・・。
尤も、この辺の妙に現実的なのがおかしいんだけど。

途中まで、このばあちゃんの脳天気ぶりに
ちょっと辟易していた私ですが
でも、このラストで帳消しです。
細々した説明とか理由付けをすっ飛ばして
平気でゴールに突っ走っていくような感じが爽快で堪らないのだ。

ラテン映画(や文学)って
まず高いところから大きな皿を落として
あちこちに飛び散った欠片を最初は一つずつ丁寧に拾うけど
最後はざーっと掻き込んで風呂敷にまとめる、という印象がある。

まんまと丸め込まれてしまいますねえ。

あと2本、できれば3本、観に行きたいな。
by quilitan | 2009-09-30 23:46 | 見る | Trackback | Comments(2)

映画を観に行くにあたって、予告編や宣伝も決め手になるけど
私個人の基準としては、まず俳優。
そしてその作品が作られた国、なんですね。

なのでこれは外せません。
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全12作品を2週間に渡って上映するんだけど
さすがに全部見に行くにはかったるいし
(渋谷は遠い)
気付くのが遅くて前売り買いそびれたので
財布もイタイ(ユーロスペースには普通の割引がない!)
取りあえず、本日は2本。


     「永遠のハバナ」(2004)
ハバナに住むありふれた12人の、“今日一日”。
ダウン症の少年、その父、鉄道工夫、工場勤務の女性、靴の修理屋、
南京豆売りの老婦人・・・等々
それぞれの一日の始まりから終わりまでを
台詞はなく、すべて街の音とBGMだけで綴っていく。
ちょうど最後にキューバに行った時期と重なるので
私の記憶にあるハバナの生活が、そのまま切り取られている。
まるで昨日見た風景がそこにあるかのようだ。

こういう郷愁があるとないとでは
受ける印象も随分変わってくると思うので
この映画(ドキュメンタリー)の評価はしにくいな。

ただ、やっぱり私はあの街がとても心に引っかかる。
建物は、本当に人が住んでるのかと思えるほど
崩れかかっているし
一日することもない人もいっぱいいる。
古びた設備機械、でこぼこの道、
崩れたらそれを積んでいくだけの不毛な繰り返し・・・

映画の最後、それぞれの一日を記録された人々の
名前、年齢、仕事、そして夢が語られる。
南京豆売りの79歳の女性だけが
「夢、今はもうない」

そういう国だよ。
でも、それでもなぜか憎めない、捨てられない
ひりひりした感覚がつきまとう不思議な国である。
by quilitan | 2009-09-30 23:43 | 見る | Trackback | Comments(0)

谷中を歩く

taさんが急に「谷中に行かない?」と言ってきた。
なんでも、TVで谷中を取り上げていたのを見て
そそられたそうだ。
「谷中には猫が一杯いるらしい。猫グッズもいっぱいあるらしい!」
なるほど。

谷根千ブームが言われて久しいものの
実は私も行ったことがないので
こういうきっかけで行くのも良いかも、と
出足もゆっくり、お散歩気分で出かけました。
日暮里下車、ってことくらいで殆どリサーチなし、です。

日暮里駅はとっても綺麗になっててビックリしました。
以前は何だか薄暗い感じだったのに
エキュートまで出来てたよ!

さて、まずは谷中銀座商店街に向かいます。
階段降りてすぐの揚げ物店で早速引っかかる。
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1枚30円のコロッケ購入。

あ、猫だ。
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まるまる具合が何とも良い味だしてます。

でも何だか閉まっているお店が多いのが気になる・・・
なので割とあっけなく商店街を抜けてしまった。
取りあえず、大雑把に調べた範囲で根津方面に向かう。
・・・と、角を曲がってすぐにアップルパイのお店。

「食べちゃう?」
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とってもシンプルな店構えに
オーソドックスな手作りパイ(レモンとバナナもあった)。
「お飲み物とかはありませんけど」
でもこの大きさは食べ歩きできないので店内で頂く。
たっぷり詰まった林檎は甘さも控えめ、食べ応え十分。
レモンパイも食べてみたかったな。

そしてそこを出るとすぐに
・・・ああ、コーヒー焙煎の堪らない香りが・・・・・・・
「飲んでく?」・・・寄り道は散歩の醍醐味。
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その名も「やなか珈琲」。

飛び飛びに商店の並ぶ町屋の通りをゆるゆる歩き
何だか妙に古めかしい雑貨などが見え隠れする店に突き当たる。
「不思議(はてな)」という名の古物雑貨屋。
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種々雑多な、怪しく懐かしいものが所狭しと置いてある。
目が楽しい〜〜♪
ついついこれもあれもと手に取ってしまうのよ。
古本と、古いペン軸と、
あいうえおを教える絵入り木札(ねこの「ね」)なんか
買ってしまいました。

そして、店主のおじさんと話をして分かった。
ここらのお店は大体月曜から水曜までは閉まっている、と。

・・・どうりで・・・・・。

しかも猫もいないんだよなあ!

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ず〜〜〜っと歩いてようやく見かけた
本日唯一の谷中の猫。
もっとも、猫は基本的には昼間は寝ているんだよね。
先日の駒込の神社の参道の方が猫いっぱいいました。

さて、延々歩きづめで、そろそろ休憩もしたくなるというもの。
ぐるり回ってまた「不思議」の前に戻ってきた私たち、
信号の周りをウロウロして一件の小さな間口の店に入る。
そこはオーダーで靴を作るお店で、2Fに靴を展示して
1Fでは軽く飲み物を出している。
珈琲・・・ワイン・・・    ・・・・・ワイン?

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まったくもう・・・。

ここでも月曜日にうろついてるよそ者なんて他にいないので
本職は靴職人のマスターとおしゃべりが進む。
そして昼間っからグラスワインを傾けている女2人に
こんなサービスしてくれちゃいました!
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美味しい生ハム〜〜!
パルマの生ハム〜!と、枝付きドライレーズン。

これは本職の方の靴も拝見しなくては。
でもオーダーの靴なんて贅沢すぎ、なんて思いながら履いてみたところ

・・・何というフィット感!!
ちょっとちょっと、この気持ちよさは何! 
足を入れると靴の方からすぅっとくっついてくるような感じ。
うわ〜欲しい〜〜・・・でも・・・・・

・・・お高い・・・・・・・・。

でも、確かにその価値はあるよなあ、どうよどうよ、と姦しく
あれこれ試し履きしてました。
二人できゃーきゃー騒いですみません、お兄さん。
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お財布との鬩ぎ合いですね。
ホントにものすごく履き心地が良かったんだもの。
懐に余裕のある方、お薦めです。

さあ、ぼちぼちちゃんとしたものをお腹に入れたくなってきたので
駅方向に戻りつつ、どこか谷中ならではのお店がないかと
歩いていましたが、やっぱり休みばっかり!
カレーの「じねんじょ」も月曜定休。
休みじゃなくても店が開くまで1時間とか・・・待てないです。

ぐるぐるぐるぐる、結局西日暮里まで歩いてしまい
しょうがないから池袋に戻って・・・居酒屋です。
ちょっと詰めが甘かったね!

まあ、次に行く時は絶対金曜日に、ということで。
by quilitan | 2009-09-29 00:35 | | Trackback | Comments(2)

酒と酒の日々

花より団子、を地でいってます。

「頂き物のなかなか手に入らないっていうお酒があるんだけど・・・」と
寒梅さんからのひとことで
一も二もなく参上です。

でもその前に、裏の家の敷地からうちに若干侵犯している樹を
窓から身を乗り出してバッサリ。
そこには鈴生りのケ・・・・ケム・・・・・・
母曰く、「葉っぱを食べる音がする・・・」
ノォォォ!

やることやっておかないと
お酒もゆっくり飲めないわ。

ということで
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愛知のお酒だそうです。
美味しかった〜〜〜!
キーン、と冷やして頂けば、濃くてほの甘くて
なのに後口スッキリという大吟醸のいいとこ取り!
二人でいかせて頂きました! 

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こんな急場の、しかも二人だけでの飲み会にも関わらず
寒梅さんの手作りつまみの美味いこと。
丸ごとタマネギ、いいですねえ。
エビマヨまで作っちゃって、居酒屋メニューは完璧です!

「空」を空けた後はこちら
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う〜ん、これは又味わいが違う。

昼間っから女二人で日本酒空けて
酔眼朦朧で自転車こいで帰るなんざ、男前な休日じゃありませんか。

善き哉善き哉。
by quilitan | 2009-09-27 21:46 | 食す | Trackback | Comments(4)

東大寺 修二会の声明

於:国立劇場・大劇場
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大勢の僧侶がまるで合唱のようにお経を唱和する…
それが私の「声明」のイメージでした。
今回もそのつもりだったのですが
豈図らんや、単に「読経」なのではなく
「行(ぎょう)」そのものを再現するものだったのですね。

考えてみれば、お経だって一つ一つに意味があるのだし
坊さん達が並んで誦経するだけなんて
そういうイベントじゃないんですよね。
あくまでも、お勤めの一環。

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東大寺の二月堂の内陣を模した舞台の上で
お水取りの時に行われる行が再現されます。
何だか大きな護摩堂の中にいるような気分になってました。


たとえお水取りの時に現地に行っても
内陣は勿論見られないし(しかも女性は上がれないそうだ)
声明も外からではちゃんと聞き取れないとのことなので
あそこで執り行われているのはこういうことなのか、と
改めて知ることが出来るのは有り難いことですが・・・
何だか申し訳なさの方が先に立ってしまった。

だって、本来なら真冬の厳寒のさなかに
薄い衣と裸足に差懸けという下駄のような履き物だけで
一晩中お堂の中で、それこそ忘我の境地で
お勤めするわけですよ。
それを地べたに引きずり下ろして
見せ物にしているような、ちょっと居心地の悪さが・・・ね。

それでも、私は元々二月堂の雰囲気が大好きなので
頭にその姿を浮かべつつ
(実際のお水取りはあまりの混雑に行く気が萎えているけど)
ああ、きっとあそこにいたらあのお堂の中から
読経の声や差懸けを踏み鳴らす音が聞こえるんだろうな、と
想像してました。
その中では僧侶達がこんな風に行を進めているんだなあ。

それにしても、半分ぼーっとしながら聴いていると
節をつけて読むお経はまるで謡曲のようだ。
さらに皆で声を合わせて読む声明となると、
まるでフラメンコかアラブの街を流れる音楽のよう。
特にここでは差懸けという下駄の音を鳴らしながら
結界を作っているそうなので(秘密っぽいね)
まさにフラメンコのサパテアードみたい。
バリのケチャにも似ていた。
何だか不思議だなあ。
仏教が渡来の宗教なんだとしみじみ思いました。


本日のおみや。
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東大寺にゆかりの良弁僧正にちなんだ椿の花を
模った練り切り。
この、何ともクラシカルな色合いがたまりません。
そしてお味も・・・美味い〜〜!!
by quilitan | 2009-09-26 23:08 | 見る | Trackback | Comments(2)

秋だからね

ただいま我が家は巨峰三昧。

まずは地元自治会の敬老会で
母が貰ってきた地元産が一袋。

日を置かず、父の田舎の友人が送ってくれたのが一箱。

更に続けて田舎から種なしが一箱。

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どんどんいっちゃいましょう!(腐っちゃう前にね)

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お裾分けしても二人ではちょっと量が多いので
最初のヤツはちゃっちゃとジャムにしちゃいました。
やっぱり・・・川越産<長野産てことで・・・。
by quilitan | 2009-09-25 22:53 | 食す | Trackback | Comments(2)

癒し3連発

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どーしてそんなに可愛いの〜〜。
どんないたずらも帳消しの必殺ポーズ!
もう・・・食っちゃうぞっ!
by quilitan | 2009-09-23 22:42 | | Trackback | Comments(3)

早いものです

もう1年経っちゃったんだね。

相変わらずオシッコと格闘の日々、だよ。
キナちゃん。

今日は1日お灯明を点けておこう。
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by quilitan | 2009-09-22 18:01 | | Trackback | Comments(6)

東京あっちこっち

出足はそれほど早くなかったものの
本日の万歩計は15000を超えました。

まずは浜松町へ。
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初めてのオンリーイベントです。
思ったより小規模で、ちょっと肩すかし・・・?
ここでもっと時間食うかと思ったのにな。

取りあえず次の目的地駒込へ。
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駅前のアルプスで食事でも、と思ったら
今お食事はお取り扱い中止ですって・・・・・。
しょうがない、ケーキでも食べよう。

しばし休憩して、用事を済ませた後
第三の目的地、春日へと向かって・・・歩く。
以前、六義園から小石川植物園まで歩いたことがあったので
まあ大して差もないだろうと思ったのだが
意外にありましたね。
それでも到着後は美味しいものが待っていることになっていたので
ひたすら歩く。

美味しいもの・・・お初揃いの秋の絶品達です!

いきなり鱧と松茸の土瓶蒸し!
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お作りにはオニカサゴやら鯛やらヒラメやら
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ノドグロまで出ちゃったよ〜〜!
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カサゴのアラ汁
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鰻の柳川鍋
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鮎は塩焼きに甘露煮、香ばしいヒレ酒に箸も止まらず
最後の締めには鯛茶漬け・・・
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寒梅さんのパグ仲間の集まりにちゃっかり入り込んで
ごっつぉーさま!!

ぎゅうっと詰まった一日でした。
明日は筋肉痛かもしれない・・・・・。
by quilitan | 2009-09-22 02:57 | 食す | Trackback | Comments(4)

クレヨンしんちゃん

崖下で発見されたのが
臼井さんと確認されましたね。
こんな終わり方してしまうなんて。

合掌。

高いところから下を覗き込む誘惑って
抗い難いものがあるんだよな・・・・・・。
by quilitan | 2009-09-20 21:55 | 雑録 | Trackback | Comments(3)

猫と雑文ときどきお絵描き