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ひよっこ

始まったばかり、まだ一週目も終わっていない朝ドラ「ひよっこ」だが
毎日見る枠にしっかり食い込みました。

だって面白いもの。

いかにも “朝ドラ的” で、みんな良い人、良い子みたいな所はあるけれど
だからといって変な作り物臭さは感じない。
むしろそういう枠の中で面白いと思えるのはすごいことじゃないのかな。
ちらっと見える程度の所までもちゃんと作っている丁寧さが
全体の厚みとして伝わってくるんだろうと思う。
しんみりと語り合っているそのずっと後方で自然な姿ではしゃぎ回っている子供たちとか
セリフの合間に見せる表情とか、ピントが合っていない人物がぽつっと合いの手を入れる感じとか
隙間の演出が気持ちのいいドラマ。
ここ数回の朝ドラはスルーしていたが、毎日同じ時間に動かなければならなくなったことだし
これは楽しみに見ることにしよう。


そして、昨日の言いぐさじゃないが、浅いのは自分もだな、と少々自虐を込めつつ・・・


初回見た時から、これは「天然コケッコー」へのオマージュなのではないか、と思ってしまった。
時代も人物設定も全て違うのに、そこから「天コケ」の村の空気が感じられたのだ。


オマージュは、これとこれが同じ、などということではなく
それこそ「SONG of the SEA」と昔の東映長編アニメ(決めつけてるけどまあいいか)のように
自分に影響を与えたものに対する敬意と愛情を存分に “自分の形” の中に盛り込んで
再び世に出すことだと思っている。
“何だかあの作品を思い出すね、この人はあの作品が好きだったのか” と嬉しい気持ちになれたら
それがあるべきオマージュなのだと。


まあ、それは私が勝手に感じているだけのことなので
それがあろうがなかろうがドラマそのものが面白いから見る、というだけのことです。
これから半年、朝の15分間はないものとして支度しないとだな。


by quilitan | 2017-04-07 20:45 | 見る | Trackback | Comments(0)

SONG of the SEA

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スカラ座の予告に出た時から、とにかくこの絵は絶対観なくては、と思った。

そしてお休みの今日。
ほんとうは一緒に懸かっている「マイマイ新子」も観たいし
弓の稽古もしたいしちょこっとお花見も誘われてるし・・・
一日の休みでどれを取るか迷いつつ、ひとまずこの映画を優先させた。

その選択は大当たりだったよ。

こんなに美しくて素晴らしい映画だとは思わなかった。
「紡ぐ」という言葉がぴったりくるような上質な物語。
もりやすじさんが描くような丸くて小さなキャラクターは、単純な線だけど琴線に触れるものを心得ている。
女の子が顔にかかる髪をかき上げるさりげない仕草さえも、何て綺麗なんだろうと思える。
そして、感動したがりが言うような "泣ける映画" なんかじゃなくて
物語に沿って、絵に沿って、愛おしくて愛おしくて自然と涙が溢れてくるのだ。
それはちゃんと「悲しみ」を描いているからなんだろう。

こんな良い映画だけどスカラ座さんでかかるのは1週間だけ・・・ああもったいない!
子供に観て欲しいなあ、こういう映画!
綺麗なもの、愛らしいもの、守りたいもの、穢いもの、憎たらしいもの、消えてしまえばいいと思うもの、
そういうものを全てくるんでくれるものもこの世にはあるんだよ、
・・・いうなれば「愛」というものがある世の中に住んでいるんだよということが
少しは信じられるから。


あまりに気に入ったので家に帰ってチェックしたら、本公開は昨年だったようで
既に円盤が発売されているではないの!
早速ポチりました。

なんて気持ちのいい映画だったことか。


そんな素晴らしい作品をかけてくれた川越スカラ座さんのロビーは今こんな感じ。

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こちらナツカシ映画のポスターがてんこ盛りです。
わんわん忠臣蔵だよ・・・!!


そしてお花見にもちょこっと参加。
八分咲きといったところだろうか。でもお花見客はいっぱい。
〈○時から使うのでそれまではお使い下さい〉と書かれた紙がブルーシートの上に置いてあった。
つまりは場所取りなのだと思うけど、そんなのってありなの?
そういうのを興醒めという。

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枝垂れ桜が1本だけ、小さな球場の壁際にあるのだが、この木の枝垂れっぷりがとても美しい。
これぞ水流れ。

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いよいよ春本番。

by quilitan | 2017-04-05 21:01 | 見る | Trackback | Comments(2)

This is KYOSAI !!

冬に逆戻りの雨の中、行ってきました『暁斎』展!

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7歳で国芳に入門とか、放蕩三昧の暮らしの贖いに絵を描きまくって金に換えていたとか
毎日絵日記を付けていたとか・・・
もうどれだけ絵が好きで、絵が描けるんだよ!!
その画力、一体何なのよ==!



そしてここでもやはり漫画技法の原形があちこちに見えて、
日本が漫画大国になるのも当然だとあらためて思いました。



by quilitan | 2017-03-21 20:05 | 見る | Trackback | Comments(2)

再び猫まみれ

ご近所なので、また「猫まみれ展」に行ってきた。

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猫は何回見ても飽きません。
そして藤田嗣治の「若い猫」という絵にうっとり・・・
今日は常設展示の方でも二幅ほど猫の絵の掛け軸があったけど前回はなかったと思うなあ。
ちょこちょこ展示替えしているのかしら。

お昼は、今後の参考にまだ入ったことのないうどんのお店。
まずは本来の味が分かるようなものを食べりゃいいのに、頼んのは呉汁うどん。
ボリュームたっぷりでした。
美味しかったけど、これじゃうどんの本来の味は分からないよね〜・・・

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狭い路地の風景はなにげに面白い。
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今日は天気は良かったけれど、ぶらぶら散策するには風が強すぎた。
そしてこの時期、年明けの慌ただしさもひと息で連休するお店が多いんですよね。
そんなわけで軽〜くひとまわりして、図書館でちょっと暇つぶしして家路につきました。


川越でも河津桜が咲いてます。

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by quilitan | 2017-02-21 23:46 | 見る | Trackback | Comments(0)

セトウツミ

@スカラ座

菅田将暉と池松壮亮演じる男子高校生が、川べりの石段でぬるいかけ合い漫才のように
喋っているだけの映画。
かけ合いだけでエピソードが展開するので
これを映画にしようと思いついたことに驚くくらいだが
中途半端にやんちゃくさくて頭悪そうで子供っぽい方に菅田将暉、
頭が良くて暗くて面倒くさそうな方に池松壮亮、
これはこの2人をキャスティングした時点でもう完成したも同じ。

2人とも毒されていない感じが良く出ていて、幸せな空間を感じさせてもらいました。

この2人を特別好きでなくとも、嫌いでないなら見て損はない。

by quilitan | 2017-02-13 16:57 | 見る | Trackback | Comments(0)

もう何度目かしれない「傷だらけの天使」の再放送がBSで始まった。
しかもこれが毎日なのだ。
これまでの再放送も見ているのだが、曲者揃いの監督の作風を日替わりで見られるのが面白くて
あらためて見入ってしまっている。

1話目はあいにく見逃してしまったのだが(確か深作欣二)、2話目の恩地日出夫、3話目の深作、
4話目神代辰巳まで来て、最近とんとお目にかかれなくなったざらついた感触を楽しんでいる。
共通するのは自分の美学のゴリ押しといったところか。
70年代はまだ戦争の傷も乾ききらず、街も汚れていたし、人も暮らしも生臭さがあった。
だからこそちょっと浮世離れしたものがものすごく新鮮で耀いて見えた。
最後は腐っていくであろう有機物と、無機物との絡み合いがこのドラマだったのかな、と思う。

神代辰巳の回は特に、ちょっとホドロフスキーを思い出したりして
私が山田太一や倉本聰のドラマにあまり興味が持てないのもこういうことかと自分で納得。
緻密な構成でこういう緊張感を作り出してみせるドラマはすごいと思うけど
多分自分の頭の中が大雑把なので、“見せて”くれる方が性に合うということなのだ。
2話目で緑魔子演じる女が土手道の草むらをひたすらよろよろ走り続けて逃げるのを
ショーケンが車でぴったりくっついて寄せていくシーンとか
4話目で池辺良分する怪しい中年男がショーケンに絡むシーンとか
優しさと怖さの境界線を行ったり来たりするのを見ると神経がひりひりする。
今でも充分お洒落じゃないかと思えるのは「昔は良かった」ではないと信じたいものです。



ちなみに今、「相棒」映画公開を控えてあちこちに出ている水谷豊。
それを見つつ「傷だらけの天使」を見るというのはちょっと衝撃ですね・・・


いずれにしてもしばらく楽しめそう。


by quilitan | 2017-02-13 00:05 | 見る | Trackback | Comments(0)

猫まみれ

神奈川・東京・埼玉の猫好き仲間が集まって行ってきました、
川越市立美術館で開催中の「猫まみれ」展。


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以前隣の博物館でやった「妖怪」展がちょっと物足りなかったので
今回も市立美術館の展示だしねえ・・・と小馬鹿にしていたのだがさにあらず!
展示数はかなりのもので、猫・猫・猫、これでもかと猫づくし、見応えありました。
惜しむらくはグッズがないことですね〜〜!
展示数に比べたらほんの僅かなポストカードのみというのは淋しい限り。
藤田嗣治の絵なんか、ほんとポスターで欲しいくらいだった。
難しいんでしょうかね・・・

まあわたくしは地元なので、期間中もう一度くらい行ってもイイかな。


さて、ひとしきり猫にまみれた後は美味しいものを求めて川越散策。
すっかり観光地化している街中を歩くことは普段ないので、知らないお店も多いけど
オススメもそれなりにある。

時の鐘の下の〈田中屋〉が開いていたのでこれからお昼ではありますが、まずお団子1本。
ここのは軽いからね。
焼きたては格別に美味しかった!

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リサーチした小さなお店はあいにく満席(みんなよく知ってるなあ)で
とりあえず待機列に名前は置いたものの、ぶらぶら歩いている途中の鰻の匂いに
腹ペコーズは耐え切ませんでした。

〈小川菊〉さんで贅沢に鰻重でお昼。

美味しかった〜〜!


その後は猫グッズのお店で美術館のグッズ不足を補い、
立ち寄る雑貨や小物のお店でもついつい猫モノに飛びついたりと
猫尽くしの観光と相成りました。

一日観光にぴったりの街、とはいうものの、やはりそれなりに時間は食うもので
まだまだあそこも案内してない、あれやらこれやら食べてない。
皆様またゆるゆるといらしてくださいませ。

今日の満席のお店もリベンジしなくては!






by quilitan | 2017-01-31 22:45 | 見る | Trackback | Comments(2)

「この世界の片隅に」

・・・“あの” 川越スカラ座が満員札止めになった!!

“あの” スカラ座で、通常の上映なのに整理券が配布される!!!

これはやはりスカラ座で観なくては!


原作はあいにくと未読です。
でも、アニメーションならではの表現が素晴らしい映画。
原作の絵のタッチも淡泊だし、物語も淡々としてはいるが
リアルに描かれた緻密な風景と、主人公「すず」が描く心象フィルターを通した風景が
とてもうまく混じり合って、こともなき日常を耀かせている。

そして戦争の末期、畳みかけるように襲ってくる空襲、爆撃のシーンでの
その表現力は目を瞠るものがあった。
直接的に死や苦痛を感じさせるような過激なものは何もない。
なのに、まるで自分がその爆撃の下にいるような恐ろしさがある。
いち庶民の頭上に爆撃機が見えた時の恐怖感が真に迫って伝わってくる。

原爆投下の瞬間も秀逸だった。
遙か昔、山岸凉子さんが見開き真っ白でその瞬間を描いたことがあって衝撃だったけど
ここでそれは日常の間に不意に挟まれて、身構えていたこちらがちょっと恥ずかしくなった。


多くの人が大切なものを失い、それでも生き残った人はそのまま生きて行くのだという
これまた当たり前のことを淡々と描き続ける。
悲しい気持ちで立ち止まらせない。
この映画で涙するのは、ただ「愛おしさ」にだ。

昭和レトロなスカラ座を出ると、暮れ色にはまだちょっと間がある灰青の空に大きな月。
まだ満月ではないけれど煌々と照っている。
その美しさを目に、ぼんやりと映画を反芻して歩きながら思った。
風景を忘れないでいようと思わせる映画だったな、と。


ちなみに主人公を演じたのは、能年玲奈改め「のん」さん。
ちょっとぼやーっとしたキャラはイメージにぴったりと評判も良いようだ。
でもやはり声の仕事は声優さんにお願いすべきではないかな。
何度か聞き取れなかったんだよね、すずのセリフ・・・
冒頭の子供時代の声にもちょっと違和感があった。
これはもう技術的にプロとアマの差ということ。
イメージを伝え、そしてその通りの演技が出来るのがプロなのに、と思うわけです。
・・・まあいろいろオトナの事情があるのかもしれませんが・・・



by quilitan | 2017-01-11 23:56 | 見る | Trackback | Comments(0)

ようやく「最終回」

昨年完結を迎えた「真田丸」、バタバタしながら観たくないと思っていた最終回を
ようやく観た。


1年使って〈赤備えで戦場を馬で疾駆する幸村〉を描くという大河でしかできない贅沢を堪能した。
結局は負け戦だった真田幸村がなぜ今もこれほどまでに人気があるのか、
それを1枚の絵で表せばそこに行き着くのだろう。
でもそこに至るまでの経過をとても緻密に作り上げたからこそ
「待ってました!」の快哉なのだ。
歴史は変わりようもなく、それが悲しい結果に終わることも分かっている。
ならばいかに見せるか、ということが作品の勝負どころであり、そして見事にやり抜いた。


最後の締めも大事ですね。
幸村の最後でフェードアウトかと思ったが、もう少し引き延ばしたところで
そこに登場する近藤正臣の間合いと表情は圧巻。
最後の最後まで気をゆるめない作りを見せてもらった。
今回はおじさま方が本当に魅力的すぎて、役者さんの魅力再発見が溢れていた。
そして、主人公はそういうおじさま方の後ろで控え気味だったのに
気付けばどんどん際立つように見えてくるというのは
脚本と演出と役者の力がみごとにうまくかみ合っていたんだろうなあ。

そう考えると、昨日年賀状を書きながら観ていたTV放送の映画「大奥」が
(堺雅人が出ていたので、ついつい「真田丸」を頭に浮かべつつ)
なぜつまらなかったのかよくわかる。
どんなに役者が巧くても、豪華な作りでも、「人物」をそれぞれに作り上げないと
作品は台無しになってしまうんだとつくづく思った。


こんなにきっちり大河を観たのは久しぶり。
あっという間の1年だったよ・・・・・

「真田丸」、面白うございました!!!


by quilitan | 2017-01-05 00:29 | 見る | Trackback | Comments(0)

トウキョウ散歩

弥生美術館でやっている山岸凉子展、うかうかしてると会期が終わってしまう!と焦っていたら
ちょうど静岡の友人がそのために出てくるというので
Nちゃさんと3人で行ってきた。

集合は東京駅。
丸天井、美しいですね〜。

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そしてまずはステーションホテルのラウンジで軽くランチ。

まったくもう、ホテルの食事ってほんとに美味しそうだよね。
そしてホントに美味しいんだよね〜!!
パン・ド・カンパーニュに野菜とスモークサーモンががたっぷり。


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とってもリッチな気分になって目的地の本郷は弥生美術館へ。


東大の前の歩道は一面銀杏の落ち葉に覆われて
煉瓦塀の赤とのコントラストがなんて綺麗なんだろう。
(個人的にちょっとトラウマを呼び起こす場所ではあるのですがね)

街並みに埋もれるように建つ弥生美術館。

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ここは竹久夢二や、美少年美少女の端麗な絵で知られる高畠華肖の展示もある。
実は私は高畠華肖も大好きなのである。


そして、『山岸凉子展』!!!

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原画展を見る度につくづく思うのは

    原画というものは本当に素晴らしいんだよ!!


ということです。

筆跡にはそこに込められた気持ちがそのまま出る。
その線一本、筆の一捌きの重さがちゃんと伝わってくるのだ。
もちろんデジタルの技術の妙も素晴らしい。真似したくてもできないようなセンスの人も沢山いる。
だから両方をしっかり知らなかったらもったいない。
特に経歴の長い作家さんだと、その時代ごとの波が絵にはっきり出るので楽しい。
そしてどれほどのベテランでもやはりそれなりに名を残している人は
その時どきの1枚をとても大切にするということもよく分かる。

どっぷり浸かって読み耽っていたのが昨日のことのようで恐ろしいです。


ガラスに顔をこすりつけんばかりに見ていた生粋の漫画読みはグッズ売り場で超大御所様に遭遇し
     
     え え え   アレを描いたあの人が目の前のここに!?

そうかあ、普通に見にいらっしゃるんだ〜・・・なんて妙に感心してしまった。

一度で二度美味しい気分を味わい、都バスに揺られて再び東京駅に向かう。
都会のど真ん中をバスで走るって、臨海地域を除けばあまりなかったなあ。

丸の内のビルの前の桜、最初作り物かと思ったのだがそうではない。
この季節に花をつけていた。
そういう種類なの?


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そして夕刻のトウキョウ。

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何となく特別な感じのするトウキョウ。

みなさまお疲れ様でした!




by quilitan | 2016-12-08 00:04 | 見る | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  
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