2017年 09月 13日 ( 1 )

大怪獣イグノランテ

イグノランテの武器は強烈な〈ムチ〉です。
そのムチが炸裂する度に私なんか簡単に吹っ飛ばされてしまうのです。

その昔、「ゴジラ対ビオランテ」という映画があったように記憶しています。



・・・・・・・

「イグノランテ」というのはスペイン語で、無知(の)・無学(の)・無教養(の)という意味です。
でもこっちもゴジラに対抗できそうな気がしませんか?
私には怪獣の名前にしか思えなくなっています。


私はこの年になって、「無知」というものがどれほど凄まじいものか思い知りました。
個人差はあるにせよ、人はそれぞれの年齢に見合った知識・・・常識としての知識というものを
成育の過程で教えられてくるものだと思っていたのです。

しかし、そうではなかったのですね。

それを教わらなくても高校に入れて大学も合格して単位取って卒業して就職まで出来ちゃうんですよ。
何かを新しく知る、ということがその人の人生からすっぽり抜けていても
問題なく生きてこられたんですね。

そもそも「自分はこれを知らない」という自覚を持たないので「知りたい」という意欲があろうはずもなく
その脳味噌には、今自分がいる世界の外にも別のものがあるということは刻まれていないようです。
だから一つ知識が増えることで自分が一段上に昇れるということがどうにも理解できないらしく
「これこれこういうことは覚えておかないと」といわれたことを一つ一つ
苦手な野菜を嫌々飲み込む子供のように頭の中に流し込んでいるのがありありと見えるのです。
そうしているとこっちが虐めているような、無理強いしているような、変な感覚になって来ます。

怪獣イグノランテが振り回すムチはこちらの想像を遙かに超えるパワーがあって
自分が本当に正しいことをいっているのかこちらの方が不安になります。
精神衛生上まことに宜しくないですよ。

でも今、イグノランテもおそらく生まれて初めて「コレワカル?」という波状攻撃を受けているのでしょう。
飲めない人が無理矢理お酒を飲ませられて急性アルコール中毒になるように
急性知識ショックでアレルギー症状が出ないことを願います。


あ、イグノランテにはこういう「譬え話」も通用しないのだった。
譬え話は言葉のお遊びなので、抽斗が空っぽの人には使いこなせない技です。



by quilitan | 2017-09-13 22:26 | 雑録 | Trackback | Comments(0)

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