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ヴェネツィア映画祭

「ミッキー・ローク主演作が金獅子賞受賞!」のニュース。
…感慨深いです。

私がこの人にはまっていたのはかれこれもう15年くらい前か。
サントリーリザーブのCMで一目惚れし
「ナインハーフ」「エンゼル・ハート」で決定的に惚れ込んだ。
小さな映画館で再上映されているのをハシゴしたり
今のようにシネコンがなかったので入れ替えもないのを良いことに
朝からずっと見続けたり(同じ映画ね)
日本未公開作品のビデオを海外から買ったり(べらぼうに高い上に
ちょっとしか出てなかった)と燃えまくってました。
考えてみると私が映画館に足繁く通うきっかけになった俳優でもある。

ところが、本人も調子づいたのか
自分で監督やら製作に顔を突っ込みだしたのがケチの付き始め。

私は基本的に俳優は俳優であれ、と考えている。
そう簡単に二足の草鞋は履けないもんだよ。
「ホームボーイ」には出来れば良い意味でそれを裏切って欲しかったんだけど
結局自己満足でしかない作品となり、その頃から何となく離れていった。
そうして駄作が何本か続く内に、やれ整形だのダイエットだのと
坂を転げ落ちるように凋落していった。
まるでフランケンシュタインのような姿を写真で見たこともあった。
顔は勿論だけど、俳優としての雰囲気や喋り方がとても好きだったので
こんなことでお終いかと思うと哀しいやら情けないやら、
でもどこかで復活してくれることをちょっと願ってもいた。

ただ日本のエンタメ界では既に大過去の人だし
話題作に出ているわけでもないので情報は殆ど出てこないし
(整形失敗、とかのスキャンダルでもあれば別だけど)
私ももう情報を求めて追っかけるほどでもなかったので
名前が出ればチェックする、程度だった。

ただここ数年、また少しずつ映画に出るようになってきて
「シン・シティ」では殆どモンスターみたいな役だったけど
それでも演技派の面は失われず何とか復活したのかな〜、なんて思っていたら
まさかいきなりこの受賞とは!

この復活劇こそ映画みたいだ。
多分、もう自分に溺れることはないんじゃないかと思う…いや
そう信じたい。
役者として、いっときあれほど輝いていたのが嘘だとは思いたくない。
その輝きに惹かれちゃった自分としては、ね。

公開されたら見に行こうかと思っています。

余談ながら、「ポニョ」はやはり受賞しませんでしたね。
by quilitan | 2008-09-07 10:42 | 考える | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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