「ぼんくら」

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いえいえ決して君たちのことじゃありませんよ。
宮部みゆきの時代小説です。

この人は本当に才能のある作家だと思う。
ミステリー・時代劇・SFとジャンルをまたいで何でもこなすのだ。
あれこれ手を付ける作家はいっぱいいても
たいていは得手不得手が見えてしまうものなのにこの人は違う。
何を書いてもバランスが良くて作品の水準はどれも高い。
読み始めるとぐいぐいと引きずられて最後まで飽きずに読んでしまう。
エンターテイナーとはまさにこういう人を言うのだろう。

ただ敢えて言うと、その出来映えの隙のなさが仇というか
一度読んだらもう満足しきってしまうのだ。
キャラ萌えもあるのにこれは不思議なことだ。
私は気に入ると何度でもすり切れるほど読み返すタイプなので
宮部みゆきへの評価とこの“読み返そうとは思わない”事が自分の中で
相反しているのである。
で、ふと思い当たったのが、私にとってのアガサ・クリスティ。
作品そのものはとても面白いけれど不思議と私の中に根を下ろさない。
世間的にいつも比較され並べられるエラリイ・クイーンを「これでもか」というくらい
読み返し食い尽くしているのに比べると随分温度差がある。
そういえば高村薫は読み返すなあ…。
アガサ宮部とエラリイ高村か?
by quilitan | 2007-11-23 23:30 | 読む | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


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