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怒濤の映画鑑賞

『サルバドールの朝』
スペイン語の映画は出来るだけ見るように心がけているのでその1本。
先日の「パンズラビリンス」と、たまたまスペイン近・現代史の暗部に
スポットを当てた作品が続きます。

反フランコ運動に奔る学生グループが過激な手段を取るようになって
銀行強盗で資金調達をしては武器を買い、地下出版などの活動をしている内に
警察に踏み込まれ、撃ち合いになり、警官が一人死亡する。
その「警官殺し」としてその一人が逮捕されたところから始まって
彼の活動、家族、弁護士の奔走、そして死刑執行・・・と物語は進む。
フランコ独裁政権末期の実話に基づいているらしい。
それにしても警察官て仲間を殺されるとものすごい反応するよね。
警官殺しほど重大な犯罪はこの世にない!・・・ってくらいの。
確かに警察に刃を向けるというのは社会の規範全てを蹂躙することに
なるのかもしれないけど、警察もしょっちゅう不祥事を起こしている昨今では
あまり過剰反応されるのも納得できないでいる。
それにしても、スペインはれっきとした“ヨーロッパ”の一員である。
それが第二次大戦が終わった後もほんの30年ちょっと前まで
堂々と軍事独裁政権だったということに改めて驚くのです。

『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』
これは確かに好き嫌いが分かれるだろうなあ、という作品。
で、私は好きな方です。
いわゆるB級ってやつだけど、それがどうした!って感じですね。
たとえB級でもめちゃくちゃな作品でも、とにかく贅沢だと思う。
贅沢の筆頭は役者の顔ぶれ。
佐藤浩市・伊藤英明・香川照之・石橋蓮司・堺雅人・塩見三省・松重豊
伊勢谷友介・安藤政信・桃井かおり・・・・枚挙にいとまがないとはこのこと。
これはまるで日本映画界の「曲者品評会」のようではないか!曲者万歳!
(伊藤英明はあまり曲者じゃないけど)。
足りないのは岸部一徳くらいかな。
さらに流血も撃ち合いも馬の疾走も、とにかく全てにおいて出し惜しみがない。
気持ちいいほど大盤振る舞いなのである。
そういう贅沢さが、アニメみたいなこの映画に重みを与えているのかも。
個人的に堺雅人・・・かっこいいです。
へなちょこな役なんだけど・・・好きだなあ。
by quilitan | 2007-10-18 00:02 | 見る | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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