「松ヶ根乱射事件」
2007年 09月 06日
山下監督の映画はその土地土地の匂いがハッキリ出ると思う。
勿論映画なんだし、舞台は常に「日本のどこか」であって
今回もそうやって作られた松ヶ根という町が舞台なんだけど
見ながら何となく「長野っぽい」と思っていたら
やはり諏訪周辺がロケ地として使われていた。
その場所の空気を自分に取り込んでしまうのかな。
それは映画監督として大きな才能だ。
・・・今更ながら気づいたのですが
映画を見るというのは監督の「妄想」を見ることなんだね。
この映画で言ったら、ジャケットにもなってるこのシーン・・・
「無防備で転がる女の人がいるんだよ!キミならどうする?僕ならねえ・・・」
ってところかな〜。
リアルな映画なんてドキュメンタリーでもあり得ない。
舞台の設定や描写をなるべくリアルにして現実に近づけるのは
妄想をより具体的に表現したいからであって現実を描こうとなんかしてないのだ。
そう考えると映画を「良い・悪い」なんて評価するのもどうでしょうかね。
妄想比べなんだもの、基本は「好き」か「嫌い」か「興味ない」。
もっとも役者の出来や見せ方などは技術的な部分でもあるので
ちゃんと評価すべきかもしれないけど。
しかし・・・舞台挨拶で大柄な俳優さんと並ぶ山下監督を見ると
ホビットってこんなかな、とつい思ってしまう自分であった。
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at 2007-09-07 12:51
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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by
quilitan at 2007-09-07 13:29
創作の原点は「妄想」!これに尽きる、ということですね。
確かに自分も妄想が広がって本作ってしまったんだっけ。
映画監督も変わり者が多いなんて言われるわけですねえ。
確かに自分も妄想が広がって本作ってしまったんだっけ。
映画監督も変わり者が多いなんて言われるわけですねえ。
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by quilitan
| 2007-09-06 15:55
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Comments(2)