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關の戸 : 中里恒子

本当にこの作家は・・・ひとことで言えば猛烈頑固者(だからこそ作家だったとも思う)。
まあ扱いにくいおばさんなんだろうなあ。
ただ、感情的にはけっこう突き抜けるのに、それを一旦深呼吸して自分の中に納め
もう一度別の形で表に出す。
実際に作者の回りで起こったこと、を「作品」にちゃんと昇華している。
そこが作家たるゆえんだとあらためて思い知る。
そういうところが好きなの。

ちょっと自分にある部分を感じつつ、この扱いにくさを面白く読んでいるが
これも自分の年齢が上がったせいだろうか。
今出会うべくして出会った作家なのかもしれない。


今朝の新聞の投書欄で、再び「読書は必要か不要か」のようなテーマが取り上げられていた。
でも読書は趣味なので、嫌ならしなければいいのである。
押しつける気はまったくありませんが、面白かったら「面白いよ!」とお勧めはする。
だって「好きなモノ」はお勧めするのが人の常。
私は読書を試験と連動して考えることに非常に違和感があるので
同じように考えている人もけっこう多くてちょっと安心。


しかし・・・やっぱり全集買っても良かったんじゃね?と思う今日この頃。



by quilitan | 2017-04-05 08:35 | 読む | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


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