君の名は。

スカラ座以外で映画を観るのは久しぶり。
わりと遅めの時間だったのだが、かなりの客入りでした。


新海誠作品、そのクオリティはもう言うまでもないことだが
ああああこう来るのかあああぁぁぁ・・・・・・という映画だった。
途中の展開など、ホントに私のツボに直球ド真ん中で来ましたね。
これは限りなく「浄化」の世界。

新海誠の作品は、あざといくらい切ないメロドラマの匂いがする。
ただ、これまでは、出会いは運命的なのに行き着く先はそうではないというものが多かったけれど
今回は違った。
目まぐるしい展開にこちらを引きずっていくのは同じだが、すれ違いはちゃんと帰結する。
すれ違ったままで終わると心はざわめいたままで落ち着かないくせに
収まったら収まったで、何となく出来すぎに思えてしまうこの天の邪鬼さよ。
でもほんとうに緻密に、じっくり練られた物語なので観たあとはお腹いっぱいである。

運命の相手、運命の悪戯、などというアナクロな純粋さが
一分の隙もない背景の美しさによってこういうこともあるかもしれない、と思わせる。
これはアニメーションでしかできないことだ。
あの美しさは実写のCGでは出せない。現実に近すぎてダメなのだ。
ものすごい広い世界にいる、ということを感じさせるあの風景は唯一無二。


ちょっとノリが細田守のそれに近く感じたのは、主役の声が神木隆之介だったからかな。
私は基本的に俳優が声の仕事をすることに対して好ましく思っていないのだが
神木君だけは別。
彼はちゃんと「声の芝居」が出来る。


それにしても、こういう絡まり合った物語って最初の思いつきはどこだったんだろう。
隕石の落下か、それとも他人になった夢を見たことがあるとか・・・
余計なこと考えてしまうなあ。

とにかく美しい映画でした。
もう一度観たい・・・かもしれない・・・


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Commented by きゃるめら at 2016-09-09 21:02 x
ほぼ同感!
で、とても若い方々の感想を小耳にはさんだら
「もどかしくて、もどかしくて!」と
もどかしいなんて単語を知っているのに驚きましたよ。
そして実感を伴って感じたんですかね、もどかしさ。
キレイな言葉かもしれない。
Commented by quilitan at 2016-09-09 21:31
塀の向こうとこちらですれ違うようなもどかしさこそがメロドラマの真髄!
銭湯がカラになったというドラマ「君の名は」が
時代を経てこうなった、ということで
結局そこそこ年が離れていても根本にある感覚はあまり変わらないってことですね。
by quilitan | 2016-09-07 23:40 | 見る | Trackback | Comments(2)

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