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鬼になってもいいと思う

フィギュアスケートの全日本選手権が始まった。

初日は男子SP、女子は明日から。


今日は(というかもう日付変わってしまった)Pちゃさん、のんちゃさん主催のクリスマスパーリィがあって
そちらを先に書こうかと思ったのだが、女子の演技が始まる前に書いておきたい気がしたもので・・・



先日のGPファイナルで精彩を欠き、体調も崩してしまった浅田真央。
この2週間で心身両面立て直せたのか不安もあるが、そもそもが頑張り過ぎなのだ。
みんなの期待に応えようとしすぎるのは、羽生君と違って「期待された大会」、すなわちオリンピックで
「期待された金メダル」を獲れなかったからなんだろうと思う。
観ている側からすれば、バンクーバー、ソチのFSいずれも鳥肌が立つ思いだったけど
本人にも納得しきれないであろうミスがあったのは確かだから
必ずしも周りの期待だけのせいではないだろうが・・・

でも世界選手権で優勝もしているのにね。
ある意味、それで周囲に対しては充分責任果たしていると思うんだよね。


だから、これ以上“良い子”でいなくていいと思うのだ。


私は個人的にバンクーバーで演じた「鐘」のプログラムが大好きなのだ。
あの何か憑依したような雰囲気、浅田真央の本質とは違うのかもしれないけれど
だからこそ“演じ”られるのだ。
似合わないようでいて実は誰にも真似できないと思っている。
そういう意味で「蝶々夫人」今ひとつ弱く見えてしまうのかもしれない。
もちろんただのミーハー応援者なので、彼女の本来の姿がどういうものかなんて知らないけれど
でも演技はちゃんと本人を映す鏡になるから、そうそう的外れにはならないんじゃないか、と。

皆が期待する“浅田真央”という型なんか放り出してしまえばいいのだ。
ジャンプが得意だった天真爛漫(過ぎるくらい)な少女から成熟した女性になった浅田真央、とか
元気で明るくちょっと艶っぽさも出た浅田真央、とか
そんなのうっちゃって、悪魔とか魔女を演じればいい。
そうすれば堂々と「悪いマオ」「人に愛されなくてもいいマオ」になれるではないか。
我が子のために他人の子を攫って喰う鬼子母神のように自己中心的になればいい。
そうして、羽生晴明と調伏合戦になったらファンタスティック!


3Aは本人のこだわりだし、大事なモチーフだからおいといて
他の苦手なジャンプが枷になるなら避けてしまうくらい図々しくなってもいいと思う。
体型と姿勢の美しさという大きな武器があって、ジャンプ以外の要素もものすごく高度なのだから。
アスリートとしてのチャレンジは必要だけど、フィギュアは美しくあることも重要なんだもの。


浅田真央の鬼気迫る演技をまた見たいという希望と共に、今日の応援。


  余談ですが、昨日のフジの中継は以前のイカれた実況がなくてまともでした。
  良識がまだ残っていたんだね。
by quilitan | 2015-12-26 02:33 | 雑録 | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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