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萌えない少年

仕事からの帰り、新宿から乗った電車は吊革がけっこう埋まるレベルの混み具合。
扉の脇の座席には、中学生か、いいとこ高校1年くらいかという少年らが4人
並んで座って、スマホ画面をみんなで見ながらきゃっきゃはしゃいでいた。

私は次の駅で降りるのでドアの傍に立っていたのだが
ふとみると、彼らの前に見るからに老人という男性と女性が立っている。
譲ってあげればいいのになあ、仲間同士で騒ぐのに夢中できづかんのかなあ、と
ちょっとイラッとしていたのだが
吊革を見ると、オレンジ色・・・

そう、彼らが座っていたのは優先席だったのですね。

さすがにそれはダメでしょう!
でもなあ、「これこれキミたち」と口に出していうのはやりたくない。
かといって放置するのも腹立たしいので
一番端に座っていた少年の肩をちょちょっとつついて
無言で窓の上に貼ってある「優先席」のシールを指さして確認させた。

そこが優先席であるということに気付いた少年たち、
立ち上がって譲るかと思ったら
 「え、優先席だよ、どうする?
 「でもここしか座れないしさあ 
 「どうしようか・・・ごにょごにょ・・・
 「いっか、このままにしちゃおっか

前に立ってる老人にも私にも丸聞こえなんだよ。
おばあさんが、いいからいいから気を遣わないで、なんていうもんだから
なおさら行動に移さず、「次の駅で降りる」というのが一人いたようで
ようやくおばあさんに席を替わった。おばあさんにだけ。


少年たち、もしも君らが“いっけねー優先席に座っちゃってたよ、俺たち!”って感じで
すぐに立ち上がって譲っていたらどんなにカッコ良かったろうね。
照れながら譲ったりしたらオバサン萌えたのになあ。

君たち、イイ男にはなれないよ。
ぐだぐだ優柔不断な態度は非モテ決定。
by quilitan | 2013-10-18 20:42 | 雑録 | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


by quilitan
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