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STAR TREK into darkness

往年のTVシリーズは何度目かの再放送で数回、
新作映画に至っては一作も見ていないという私ですが
ベネディクト・カンバーバッチが出るとなったら
もちろん見に行きますとも。

そんなスタトレ初心者が、俳優目当てに見に行って
さて結果は、というと

CGに星4つ。

カンバーバッチに星5つ。





カンバーバッチさんは素敵でしたよ!
生身でエイリアンのような雰囲気が出せるなんて人はそうそういない。
(考えてみるとシャーロックも別次元の人といえる)
悪人役も堂に入ってました。

何と言っても大きな魅力はあの眼の色です。
薄くて、少し翳りのある透明な青。
底の方まで透き通った湖水の青。
吸い込まれるように思わず身を乗り出して覗き込みたくなる色。
一方、〈善い方〉のカーク船長役の俳優さんも青い眼なのだが
こちらはスコーンと抜けた青空のような明るい青。
この「青色」の違いがそのままキャラクターの違いになっているようで面白い。

それにしても・・・
そもそものTVシリーズは古き佳きドラマの時代だったので
とんでもない展開もたくさんあっただろう。
洋の東西を問わずあの頃のSFや時代劇(西部劇)は荒唐無稽だった。
でも、いかにも作り物のセットやら映像と物語はいいバランスだった。
それが今はCGのお蔭で映像だけは “まるで本物みたい” になった。
なのに、物語はみごとにご都合主義で進むのだ。
あんなにハイテクノロジーな宇宙船の心臓部を「蹴飛ばす」という
恐ろしくアナログな方法で直して墜落寸前から持ち直したときには
ちょっと・・・ビックリしました。

私はスタトレのキャラクター設定はよく知らないのですが
カーク船長ってもう少し沈着冷静ではなかったっけ?
大勢のクルーを抱えて、艦を任されているのに感情と勘で行動するとか
久しぶりに典型的なハリウッドタイプのアメリカンヒーローを見た気がする。

あと、ちょっとCGに力入れすぎ(頼りすぎ)ですね。
CGもだんだん眼が慣れてしまってどれも同じ質量に見えてくる。
そして、どんなに危険な状況になっても「どうせ助かるんでしょ」という展開が
見え見えなんだもの。

カンバーバッチ演じる敵役の設定は面白いのだから
もっとそっちを掘り下げれば続編にも繋がったと思うんだけど
活かし切れてなかったなあ。
あ、それでも続編はあるのかしら。

まあ私はカンバーバッチさん目当てで観に行ったのでいいんですけどね。
あとはCG大好き、スタトレは外さない!という人は観に行ってもいいと思います。
by quilitan | 2013-08-28 23:55 | 見る | Trackback | Comments(0)

猫と雑文ときどきお絵描き  


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